【感想・ネタバレ】里山を創生する「デザイン的思考」のレビュー

あらすじ

開業3か月で稼働率90%、グッドデザイン賞を受賞した宿泊施設「里山十帖」について、オーナーであり地方創生のキーパーソンとしても注目される著者が、開業1年までの軌跡と成功要因を語る。

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Posted by ブクログ

新潟で旅館を経営する著者のデザイン的思考。
旅館開業までのいきさつや、苦労話、経営哲学など他業界でもためになる内容である。
宿という単体ではなく、地域との関わりあいなど、町おこしにも大いに参考になるのではないだろうか。

著者の経営哲学やデザインに対する考え方はとても興味深く、分かりやすく丁寧に書かれている。
「里山十帖」という宿の名前やそこに込められた意味からして、岩佐氏のセンスを感じる。
また、もともと「自遊人」という雑誌を発行していて、この宿はその延長線上にあるといった感じだ。
宿にある備品はほぼ購入可能である。
雑誌では実物を手に取り使用することはできないが、それを可能にしたのがこの宿である。
「里山十帖」という名前に込められた十の物語とは、食・住・衣・農・環境・芸術・遊・癒・健康・集である。
きっととてもよく編集された宿なのだろう。

宿泊料は決して安くはないけれど、本書を読めばその価格設定に納得するだろう。
是非一度訪れてみたいと思う。
また、今後どのように発展していくかも非常に楽しみである。

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2016年03月05日

Posted by ブクログ

まちづくりや地域再生のようなテーマは、ややもすれば机上の空論的な内容の本も氾濫する中、この本は実際に現場でのアクションを自分のロジックに体系づけており、読んでて納得させられることが多かった。文中に現場というワードが何回も出てきたのが印象深い。宿をメディアとして捉え、考えているのがとても面白い。これからはこういうメディアが求められるんやと思う。里山十帖、ぜひ行って体験したい。

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2015年12月11日

Posted by ブクログ

南魚沼にある「里山十帖」という宿。
地方創生を目指した旅館事業再生の物語。すべてがすべてこのケースのようにうまくいくわけではないだろうけど、やはり地方にもビジネスチャンスは眠っている。さて、自分の地元を考えたときに同じような可能性を秘めた何かはあるだろうか?そんな視点でちょっと考えてみると面白い気がした。

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2018年04月04日

Posted by ブクログ

No.957
1. 目的
 宇都宮で開催されたReadForActionにて仲間からオススメしてもらった本。自分がやってないINPUTのカタチを見つける。
2. 得たこと
 新しいコミュニティに飛び込む。複数の人格をイメージする。
3. アイデア
 海外旅行を計画する。

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2017年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新潟県の魚沼にある、里山十帖という旅館の経営を通じて、地方の観光やライフスタイルのあり方について、ひいては地方をどうやって元気にするかということまで提言をする本であると私は捉えました。

著者が里山十帖をオープンし経営していく中で大切にしていたことは、本物であるということや、物語性の追求でした。それらは、もともと地元に眠っていたものであり、特に意識はされなかっただけで確かに存在した貴重な資源です。

地域に眠る資源を活用しよう言葉で言うのは簡単で、実際、日本全国どこの市町村に行っても、そういった表現を使いまちづくりが行われています。でも、実現がいかに難しいかは、地方の現実をみれば明らかですよね。

大切なのは、地域の大切な資源を、目的に合わせてしっかりと編集し組み合わせる、筆者たちのいう「デザイン思考」であるのだと思いました。

地方のまちづくりなんかの分野では、頻繁に語られるテーマですが、実際の例を軸に、筆者がデザインをする上でどのようなことに気を付けて行っているかなどがリアルに描かれていて、とても説得力がありました。

最近読む本に共通のテーマみたいになってますが、リアルな肌感覚ってとても重要なのですね。

里山十帖と、魚沼に行きたくなりました。

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2015年07月22日

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