あらすじ
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。 同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。 なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだった――。第21回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞作。 スカっとできて最後は泣ける“すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー”
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Posted by ブクログ
働くことが嫌になったとき、人生に行き詰まったと感じるときに、読みたい本。
人生そんなに、悪いものじゃない。
仕事を辞めるより、死ぬことのが簡単か。
過去の自分にも重ね、今を生きてることに感謝。このタイミングで読めてよかった。
何となく
会社にいるのが嫌になってる時に、たまたま見つけたこの本を勢いで買って読んでみました。
単純な話なのかもしれないけれど、それが心に刺さりました。
明日から自分の人生を頑張ろうと思います。
Posted by ブクログ
ブラック企業に勤める主人公の変化を中心にしつつ、ヤマモトの正体を探るターンもあって面白かった。
主人公の境遇は過去の自分と重なる所も多く、読んでいてかなり心に来た。
辞めたいけど辞めたら生きていけない、そうこうしているうちに次第に抜け出す気力を奪われていく。
ここに居続けるのも地獄、辞めるのも地獄、苦しみから逃れるには死ぬしかないと次第に追い込まれていく過程は、身に覚えがありすぎて見ていてしんどい。
主人公が最終的に自分を大切にする道を選べたことで、こちらまで少し救われたような気持ちになった。
主人公の未来が明るいものであるといいな。
Posted by ブクログ
2025.02.22
まだ社会に出ていない私には、どうしてそうなるの?とか不安になる部分もあったけど、基本的には心優しい2人の友情物語的な感じかな。いや、そんな浅くないんだけどね。
ふたりのお母さんが純に教えてあげられなかった、逃げ方を教えてもらった感じかな。
今の時代にこんなことしたらきっとすぐ職を失う(私がそう思ってるだけ?もしかしてそんなことない?)はずだけど、10年前くらいはまだまだ移行期って感じだったのかな…?
Posted by ブクログ
ブラック企業に勤める心身共に疲れた新入社員が、謎の若者に救われていく物語。
題名が面白いので何となく借りた本だけれど、スラスラと読み進めた。
なぜ、謎の若者が死んだ双子の名前を語る必要があったのか理解出来ないが。
Posted by ブクログ
青山隆
ブラック企業の営業。上司のパワハラに耐えられず、飛び込み自殺をしようとしていたところをヤマモトに止められる。
ヤマモト
隆の小学校時代の同級生を名乗る。小学四年になる前に大阪に引っ越した。隆が駅で飛び込み自殺をしようとしていたところを止め、飲みに誘う。隆の三つ年上。山本純を名乗る。山本優。
朱美
学生の頃の女友達。
橘先輩
アメフト部のエースだったが入社して三か月で鬱になった。
岩井一樹
隆の小学校時代の友人。四葉物産で営業をしている。
野田
小谷製菓。
ヤマモトケンイチ
山元健一。隆の小学校時代の同級生。ニューヨークで舞台関係の仕事をしている。
五十嵐先輩
隆の会社の先輩。
山本純
ミヤタフードカンサニー社員で十三階建ての同社ビル屋上から飛び降り自殺をした。
青山晴彦
隆の父。会社が倒産したのと同時に田舎の母が倒れ、山梨に引っ越した。ブドウ農家を営む。
青山容子
隆の母。夫と共にブドウ農家を営む。
みぃ
山本純のブログを書いた人物。母。