あらすじ
会社をクビになった日に出会った女性から「私の代わりに弟を守って」と頼まれた倫子。弟=諒はピアニストを目指す少年だった…。(このコミックスにはAneLaLa Vol.1~4に掲載されたstory01~04を収録しています。)
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Posted by ブクログ
「泣いている人を放っておけない」そんな性分で会社をクビになった木ノ下倫子は、そんな性分のおかげで篠宮礼華と出会い、音大入学を目指している彼女の弟・諒の世話をすることになった。
礼華も諒も倫子も、それぞれが母に縛られていた。諒と関わることで図らずも自身の母親とも向き合うことになった倫子は結果オーライだろう。周囲に流されるままの諒はともかくとして、あがきながらもどうにもできなかった礼華がひたすら可哀そうだった。巻末マンガを見る限り、礼華はきっとどんな状況でも自分を幸せにできる強さがあるんだろうと思うけれど。
母親との関わり合いがメインテーマのようなので、恋愛要素はかなり薄い。巻末マンガで一気にラブコメになったので、恋愛成分はそれで補充かな。
「家に縛られている」ところに自分と重なるものがあったので、かなり胸に刺さった。作者が参考文献に挙げた「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」「母を棄ててもいいですか?支配する母親、縛られる娘」にも興味が出たので読んだ。そのうえでもう一度当作品を読むと、重いテーマをよくこれだけ読みやすく作り上げたものだと感心する。
良い作品だなと思った。
暗い過去
倫子ちゃんには暗い過去があり、諒君にも子供じゃ、どうしようも無い現実があり…と二人問題を抱えながら、大人達に立ち向かう所が良かったです。諒君のお姉さんに対する感情は愛?と思う事もあったけど、倫子ちゃんの事を好きになれた諒君がとても良かった。幸せになって欲しいな…
ちょっと勿体ない
泣けない女性の倫子・ピアニストを目指す少年の諒、
母親に縛られた二人(姉を含めれば三人)の、それぞれが独立して行く物語。
始めから短期連載か1巻で終わらせる予定だったのかは分からないが、
もう少し丁寧に進めても良かったのでは?と思った。
デリケートな題材で、読み始めの引きも良かった分、諒の母親の描き方に物足りなさを感じた。
そこにもう少しページをを割いていれば深みもあっただろうに(倫子の方は母と和解出来た事が読み取れたので)、勿体ない。
巻末のおまけマンガは笑えました。
早く一人前の大人の男になれるといいねw。
そしてお姉さん、ナイスフォロー!
Posted by ブクログ
泣けない女と、ピアニストを志す少年。母に縛られ、支配される2人が抗う話。倫子の母も、諒の母も質は違えどどっちもどっちだと思うけど、倫子の母は倫子の気持ちが届いて良い方向に向かってくれてよかった。しかし、おまけまんがの倫子こじらせてる諒には笑ったw目指せ、母親からの脱却w