あらすじ
「ねぇ、知ってる? 日本の女子高生って――。」進学校として知られる天智高校。春休みのある日、人気者だった春日井奈々が校舎から転落死する。自殺と思われたが、転落前、彼女の背後に人影を見たという証言もあり……。奈々が所属していた部活は、部員の名前に偶然、春・夏・秋・冬の文字があることから「四季の会」と呼ばれ、憧れる生徒も多い。だが、奈々の死後、部員たちに異変が起きて…。危うく儚い青春ミステリー。
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Posted by ブクログ
ラノベにも読むべきミステリはあるって、結構目にする機会もあったし、一度触れてみたいとは思っていた。で、これは「本の雑誌40年の40冊」から。でも改めて選出作品群を見直してみると、そもそもの選出基準がちょっと奇を衒った感じになってるし、”この作家はこの作品じゃないだろ”みたいなものばかり。それを見極めなかった自分の不明なんだけど、結論からいうと、本作も微妙なものでした。まずそもそものプロットがありきたり。殺人シーンで、押す手だけが不気味に描かれているのに、結局何のトリックにも結びつかないのも消化不良。動悸も自業自得っちゃ自業自得でいまひとつ。軽く読ませるのが目的だからこその”ラノベ”って言われりゃそれまでだけど、本当にフワフワ何も残らないです。
Posted by ブクログ
校舎から落ちて死亡した女子生徒は
自殺なのか他殺なのか。
読み進み続ける事で、女同士の確執が
浮き彫りになってきます。
表面上は仲好しなのに実は…という状態。
どこかしらランク付けをして優位に立とうとするプライド。
ある意味ナルシストなのかと。
誰がどうこれを仕組んだのか、という疑いが
誰に向けるべきか、どうなのか。
驚きの内容、でしたが、考えればそんな気もします。
ノーと言えない日本人、ですから。
自業自得、と言われればそれまで、な真相でしたが
確かにこれは、殺しても殺しきれない。
何が不幸なのか、誰が不幸なのか。
軽い気持ちしか持てなかった事、でしょうか?