感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
主人公の須賀茜音(すがあかね)も、母親の須賀ましろ、
他の登場人物も、才能あふれる人です。
しかし、才能があっても、どこか心の中に傷を持ち、
寂しさを抱いているように見えまました。
自分の才能を信じられない。
道半ばにして消えてしまう。
その時はよかれと思って進んできたけれど、結果がついてこない。
自分にとって何がいいのか、正しいのか、見えてこなくなることがあります。
読みながら登場人物の中に、自分の姿を映している。
7章の 魔法のハンカチでの神宮司美月(じんぐうじみつき)と
谷崎史郎(たにざきしろう)の会話の所で泣いてしまいました。
じんわりと胸に沁みて。
津軽言葉がよかったのですよ。
物語は始まったばかりです。
今後の茜音や美月たちのこと、楽しみにしております。
Posted by ブクログ
クリスマスイブの夜に住む場所も仕事も失った主人公の茜音が、カーレンという少女に出会ったことをきっかけに、洋館のアパートかなりや荘の住人になります。
かなりや荘の住人たちは皆心のどこかに傷を負っていますが、互いに寄り添い合って暮らしています。自分が大変な時でも他人を思いやる優しい住人たちに、心が温まりました。
繊細な性格の母を持ち苦労の多い人生を送ってきた茜音が、自分では目指そうと思わなかった漫画家になるという夢に向かうところまででこの巻は終わりました。
自分に自信が無かった茜音が才能を見出され、未来に目を向けていく様子に胸が熱くなりました。
続巻があるので、まだ深掘りされていない住人のお話も読みたいです。
Posted by ブクログ
心が傷ついた人たちが集うかなりや荘に茜音が招きいれられることにより、みんながどのように幸せになる方向へ進んでいくのか、この後がとても気になります。
Posted by ブクログ
こういうタイプの小説は初めて読んだ気がします。目が良すぎて、自分の絵を評価できない。主人公の性格は「童話」よりですが、著者の経歴をみて納得。児童文学畑の方なんですね。児童文学からの小説家って、梨木香歩先生とか大好きなので、ちょっと期待。オレンジ文庫ではじめて、シリーズ物を前提に、とあとがきにあったので、続きが楽しみです。
Posted by ブクログ
出てくるひとのキャラクターはとてもいいのですが、どうにも主人公の母が心弱すぎて挿し木を背中に入れたくなります。シリーズなのでかなりや荘で主人公には目一杯幸せになってほしいです。
Posted by ブクログ
いい話だった。言葉もきれいで読み心地がいい。不思議系。風早が舞台。あとがきにもあったけれど、おれたちの戦いはこれからだエンドだったので星3つ。