あらすじ
私たちは日々、五感――視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚――からたくさんの情報を得て生きている。中でも視覚は特権的な位置を占め、人間が外界から得る情報の8~9割は視覚に由来すると言われている。では、私たちが最も頼っている視覚という感覚を取り除いてみると、身体は、そして世界の捉え方はどうなるのか――? 視覚障害者との対話から、〈見る〉ことそのものを問い直す、新しい身体論。生物学者・福岡伸一氏推薦。
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Posted by ブクログ
耳で見て目できき鼻でものくうて口で嗅がねば神は判らず
出口おにさぶろう
対話についての読書会に、オンラインで参加した。知らないおじさんが熊谷晋一郎と伊藤あさの話をしていた。恥ずかしながら読んでなかったので即購入したのがこの本。
障害については大学でもすこし学び、自分なりにある程度理解しているつもり。たが、まだまだだなと感じた。障害者が障害者なりに人生楽しんでいるのは知ってたけど、その一歩先に進んで、そのユーモアセンスにも注目している。
見えないからこそできる美術鑑賞。見えない人の空間認識。見えることで帰って現実が制限されているように、感じた。
もし、自分が見えなくなっても、前向きに笑いに変えて生きていけたらなと思った。
視覚優位の世の中、あえて視覚を閉ざす。そこに新しい発見があるのかもしれない。
わかったつもりの破壊。アンラーン。まさにこの一冊にある。
新たな視点に気づかされます
2020年中学入試では栄光学園、中大附、東京都市大附で出題、高校入試では東京学大附で出題された。
先日、目の見えない人に道を聞かれて、説明にとても苦慮したことがあって読んでみた。
実は足の裏から多くの情報を得ているとか、美術館で絵画鑑賞するとか、驚きの世界であった。
大切なのは、見えている人が強い、見えない人は弱いという無意識の上下関係を作らないこと。
「見えないことが障害ではなく、見えないことで何かができなくなる、そのことが障害である」という言葉が胸に突き刺さる。
障害者が引け目を感じない世の中であってほしい。