あらすじ
南都。京の都のごとく栄えるこの都市に、遥か異国の血を引く青年妖術師・天竺ムスルがいた。 緑色の瞳を持ち、喋る紅い鳥を友とする彼には、表の仕事である金貸し以外にもうひとつ裏の顔がある。 不思議な力を秘めた彼のもとには、あやかしに関わる刀剣をはじめ、物騒な事物が次々と舞い込んでくるのだ。 ムスルの構えた通称『天竺屋敷』に奉公に来た少女・葉月は、仕え女として働くうちに、彼とともにあやかしと関わってゆくことになり――。 『からくさ図書館来客簿』シリーズの仲町六絵が描く、ジャパネスク・ファンタジー。
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Posted by ブクログ
おもしろかった! 室町時代の、実在した人物のちょっぴりあやかし物語。すごくよかったです。ムスルと葉月、タラサのやり取りもすてきでした。続きあるといいなあ。
Posted by ブクログ
いつか大陸に渡ることを夢見る、青年妖術師・天竺ムスルと仕え女として働くことになった少女・葉月と個性的な周囲の人々、そして、ムスルが関わるあやかし達の物語。
面白かった。ムスルも葉月も、実在の人物。混沌とする室町時代を背景に、たくましく生きていく人々の様子があちらこちらに見られて。時代の空気を肌で感じられた。
当時の政治や寺の話など、小ネタがいい具合に盛り込まれています。
化け物退治という方向ではなく、あやかし達と会話し、彼らの前に道を作ってやるという感じ。成仏するか、誰かについていくか、新たな道を生きるか。面倒くさいなどと言いながら消してあやかしをないがしろにしないムスルはただのツンデレ(笑)
刀の付喪神?っぽいあやかしもいて、一瞬某オンラインゲームを思い浮かべてしまいました・・・女だったけど。
話が進むにつれて、ムスルが君は甘いと言いながら葉月に心を開いていく様子にもにやにや。
彼らの側にいるタラサもなかなか良いキャラで、有能な突っ込み役ですね!多分にこの中ではタラサが一番強いような気がする。この鳥・・・。
続きがあれば、ムスル激動の生涯、になるのかな?切なくも、ゆるゆると進むのもありだと思うけどれも。
Posted by ブクログ
室町時代のペルシャと日本人の混血の妖術師兼金貸しのムスルとその使え女葉月のちょっと不思議な物語。主従関係なんだろうが、非常に緩い関係でほんわかしているのがいい。インコのタラッサもいいね。刀の精や龍田姫、海に落ちて死んだ少年の霊の話のそれぞれがわりと面白いよ。ムスリという人物は実際にいたらしい。