あらすじ
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ほかの生きもののいのちを食べなければ生きられない私たち人間。生きもののいのちを考えることは、私のいのちを、私が生きることを考えること。そして、人間とは何かを考えること。毎日新聞評……事実をまっすぐに見つめるその迫力に圧倒されてしまった。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いのちを考えるとき、死をも考えないといけない。教育って、どうも、死から子どもたちを遠ざけたがっているけれど、死に対する関心というのは、小学生くらいが一番持っていると思う。
鶏を殺して食べる授業を通して、食についての考えが変わっていき、それを丁寧に伸ばしていく鳥山先生の授業展開は素晴らしい。
個人的には、原発の話がとても面白かった。本書のおかげで「原発ジプシー」と出会うことになったので。原発は電力会社だけの問題じゃない。電気を使う私たちにも深くかかわっている。
教育に携わるひとだけではなく、さまざまな人に読んでほしい書。
Posted by ブクログ
からだについて素直に感じて考える人だと思う。
演劇と教育、からだとまなびを結び付けて考えさせられた本。
学校教師集団の中にいたら賛否両論だと思う。
鶏を食うことを授業にするのは、その背景に物語性をもち語る必要があると今は感じる。日常的に行動に表すことができる物語性を。
Posted by ブクログ
いち早く「にわとりを殺して食べる」授業を実践された鳥山先生。子どもたちは、いつも当たり前に食べてきた「肉」の「死」を実感し言葉では簡単に言い表せない命の重みを感じていった。
他にブタを一頭食べる授業、原子力発電所を考える授業など。多少強引さを感じたが、“生命への畏敬の念”を育てる今の教育にも必ず通じるところがあると思う。鳥山先生の教材研究を深く深く行い授業に望む姿勢も見習いたい!!20年も前の実践には思えません。