【感想・ネタバレ】【電子限定完全版】くぐもったドラムのレビュー

あらすじ

最初から遊ばれていた? すぐ隣にいるのに、もう愛してくれない――
恋人が記憶を失い、熱く求められた二年間が消えてしまった。しかも彼の裏切りを知って…

“ここに来たのは、別れを告げるためだ。もう二度と会わない。”軍隊での同性愛は身の破滅――マティアス中尉は、上官ルドルフ大尉と除隊し、共に生きることを誓いあった。だが予期せぬ運命の嵐がふたりを襲う。落馬したルドルフが記憶喪失となり、愛を交わした二年間を忘れてしまったのだ。ルドルフの軍服の胸ポケットには捨てたはずの妻の写真が納まり、しかもベルリンに“男の恋人”がいると打ち明けられ、ベッドでも手酷く拒まれてしまう。自分は弄ばれただけなのか。何が真実かわからず、強い猜疑心が芽生えてもなお募る愛しさに、マティアスの心は引き裂かれる……

忘れ去られた青年の、痛く、切ない愛。話題のM/Mロマンスを英田サキがBL超訳で綴る!
★英田サキサイン入りイラストカード付!

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M/M好きは読んで損無し!

原作がM/Mとあって、時代背景や当時のホモセクシャルに対する偏見などしっかり触れられていて、BLとはまた違う重厚感のあるお話でした。そして英田先生の手によって普段M/Mに触れない人でもとても読みやすくなっているのではないかと思います。所々、英田先生らしいなと感じる所もあって作家買いしても損無しだと思いますし、攻めの記憶喪失により発生する壮絶なすれ違いラブはこの手のジャンル好きな人にはたまらないと思いますね。

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2020年09月02日

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