あらすじ
著者によれば、「世の中には、『これでいいのだ』と思うことのできる人々と、『これではいけない』と思ってしまう人々がいる」。そして、「最も悩み苦しむ人生を送るのは、何事においても、『これでいいのだ』と思うことのできない人々である」と言う。なぜならば、このような、「『これでいいのだ』と思うことができない人々」は、自己肯定することができず、悩みごとの底なし沼にいつもはまってしまっているからである。そんな、本当に真面目な人々に、もっと精神的に楽になって生きてほしいという著者の願いから、本書で著者は、「どのような苦しみや哀しみも、それをきちんと受け止めて、向き合いながら淡々と生き抜くための日ごろからの考え方」を、心の傷を拭きおとすように示唆してゆく。おなじみのダイアログ形式で、普段、本を読まない人にも読みやすく書き上げられた本書は、まさに、「辛さに満ちた人生を、読み込むほどに楽にしてくれる」漢方薬である。
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Posted by ブクログ
祖父を亡くし、葬儀や見送り後に、すっかり体調を崩してしまった父。
その父に充てて、励ましや寄り添う意図で購入。
まずは買った私が...と思い、一読。
過去に、飯田先生の本には何度も助けられています。
やはりこの本も、とても良いです。
スピリチュアルな知識のない人にも、すんなり受け入れやすい語り口で、見えない世界の受け止め方や人生の受け入れ方を、メッセージとして送ってくれています。
飯田先生、素晴らしいお仕事、いつも本当にありがとうございます!
Posted by ブクログ
スピリチュアルというより哲学かも。
いろんなことがある人生だけど、要所要所で
「これでいいのだ」と思うことができたら随分生きるのが
楽になるだろうと思う。
自分の身に起こる出来事を肯定的に受け止める方法も、
リアルなカウンセリング例から見ることができる。
真面目で一生懸命生きている人に読んでもらいたい1冊。
Posted by ブクログ
本文は、カウンセラーの著者とクライアントとの対話方式で、とても読みやすくまとめられています。
さすが、日本を代表するスピリチュアルカウンセラーだけあって、豊富なカウンセリング経験をもとに、ときには冗談を交え、叱咤激励しながら、クライアントの心を明るく優しく解きほぐし、それぞれの悩みに臨機応変に対応していく手腕が見事です。
命、魂の視点から深く掘り下げた考察で、クライアントを導いているにもかかわらず、それと悟らせず、本人が自然と前向きに希望をもって生きていくことができるよう、明快・適切な話術でいざないます。
人生に抵抗するのではなく、あるがまま、なすがまま誇り高く生きることで得られるものの価値の高さに気づかせてくれたうえ、その方法まで具体的に示唆してくれる、本書は愛にあふれた貴重な人生の指南書です。
Posted by ブクログ
『はじめに
〜読んでいただきたい人、いただきたくない人
私のもとに相談においでくださる方々の多くは、その真面目さゆえに、世の中にはびこっている「自己変革型の人生論」をむさぼり読み、「今の自分のままではいかん、何とかして変わらなければ!」と自己否定することで、ますます「悩み事の底なし沼」に、はまってしまわれているのです。
本書は、「これでいいのだ」と自己肯定して、もっと楽になっていただきたい素晴らしい方々にこそ、ぜひともお読みいただきたい内容です。したがって、逆に、「これではいけない」と自己改革していただきたい困った方々は、決してお読みになりませんよう、重々お願い申し上げます(笑)。』
と、面白いお願いをされ、わたしは、"素晴らしい方々"として読んでいいんだろうか⁈と思いながらも読み進めました。
経済心理学者・カウンセラー飯田史彦さんと相談者の対話方式なので、読みやすく、分かりやすい!
相談者は、失恋した女性、うつ病者、仕事で大失敗した男性、受験に失敗した学生、独身の女性、障害児を育てるシングルマザー、交通事故で人を殺してしまった男性、等等。
「この世で体験することに、価値のない体験はありません。」 「メンタルヘルスが専門のカウンセラーである僕の使命は、あなたに説教をすることではなく、あなたの心をお守りすることなのです・・」
と、相談者たちの気持ちに寄り添い、説明してくれます。
全ては学びであり、その学びは、未来に生かすためにある。だから、いろいろな不幸が襲ってきても、そこから、学べばよいだけなので、私たちの人生は、いたって順調だ。『これで、いいのだ』と、わたしは理解しました。
『わが道を幸せに生きる方法(副題)』を実践となると、簡単ではないでしょうが、心を軽くするヒント(からくり)として活用したいと想います。
Posted by ブクログ
恋愛、病気、仕事、家族など、深い悩みをかかえた人とのカウンセリングをそのまま掲載したようなスタイルで、その悩みが極めて順調な試練であり、それを認めて「これでいいのだ」と自己肯定すればよいことを教えてくれる。
うつ病とうつ的状態やうつもどきの判断、脳死の身体と魂、ガンへの対応なども参考になった。
カウンセラーは著者自身なのでノンフィクションのようにも感じられるが、さすがにフィクションだろう。また、これではいけないと自己変革が求められるパターンが別にあるとしているが、過去を受容・肯定しつつも未来に向けては変革していくような、どちらも含んだ状態なのではないかと感じられた。
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