【感想・ネタバレ】なりきる すてる ととのえる もう苦しまないための『維摩経』講座のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

原文、現代語訳、著者のくだけた意訳、解説・・が入り乱れてレベルが合っていないので少々読みづらい。もう少し編集側に仕切る力がほしかった。いいこと書いてあると思ったところを断片的に抜き出したが・・


P117 苦しい時に、そのことに身も心も支配されてしまわないよう自分をクールに観察して執着から離れ、利他行為にかかわる。「自己観察」と「利他行為」はわたしたちが生きていくための手掛かりになりそうです。

P143 わたしたちは現象をありのままに認識することはできません。自分の都合という枠組みを通して物事を認識したり判断したりしています。自分の都合はやがて自分自身の苦悩を生み出します。自分の都合が強ければ強いほど、苦悩は強くなります。そして苦悩の連鎖が始まるのです。

P153 既に悟りを得た人はそれ以上悟りを求めることはしません。その人は煩悩の泥の中へとまみれることが仏道の実践になるのです。”煩悩なくば悟りもない”

P162 汚濁と清浄とは相反します。でも。汚れの正体(絶対で不変の本性)はありません。浄らかさの正体もありません。悟りも同じです。このように体得できれば、不二の法門へと入ることができます。

P177 理想は普通の社会生活を送りながら仏道を歩み続けること、でもそれがなかなか困難だから出家するのだ

P188 仏教では、五感を単なる受容器官と考えずに、放っておくと暴れるものだと考えます。だからいろんな技法を使って、心と身体を整える。そうしたら『香りがよくなる』わけです。

P191 生きるということは矛盾だらけです。この世界を精いっぱい生き切り死に切るには常に自分の枠組みを構築しては解体する営みを続けるしかないのです。

P202 仏教には「月を指す指」という比喩があります。月を指さしてもその指のほうにこだわってしまう。指の確度はどうだ、爪の色は・・

P211 鏡のような心は仏教の理想です。【中略】目の前にあれば、それをそのまま映す。そして、その対象が目の前からいなくなれば、何も映らない。残像も残らないこれが仏教の理想的な精神のありようなんです。

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2019年09月11日

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