【感想・ネタバレ】近代中国史のレビュー

あらすじ

中国とは何か。その原理を理解するための鍵は、近代史に隠されている。この時代に、「幇」とよばれる中国団体をはじめ、貨弊システム・財政制度・市場秩序など、中国固有の構造がつくられたからだ。本書は経済史の視座から一六世紀以降の中国を俯瞰し、その見取り図を明快に描く。かつて世界に先んじた中華帝国は、なぜ近代化に遅れたのか。現代中国の矛盾はどこに由来するのか。グローバル経済の奔流が渦巻きはじめた時代から、激動の歴史を構造的にとらえなおす。

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Posted by ブクログ

中国といふ国を考へるのに、非常に有益な本。多くの人に薦めたい。あとがきに、日本の中国研究は世界一の水準だとあつて、意外な感じがしたが、歴史的な日中の深い関係を想へば、当然か。教育が相変はらず欧米偏重で、自分を含めて、一般的な日本人の中国に関する知識水準が低いのが問題なのだらう。

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2019年02月02日

Posted by ブクログ

非常に面白かった。専門書ならあるのだろうけど、こういう視点での中国史は読んだことがない。
経済に詳しくなくてもわかりやすいと思う。

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2016年05月10日

Posted by ブクログ

Ⅰ.ステージ、Ⅱ.アクター、Ⅲ.パフォーマンス、Ⅳ.モダニゼーション の四部構成で中国社会の環境、社会構造、そして明清代の「伝統経済」の実態、最後になぜ中国の近代化がヨーロッパや日本と異なる形になっていき、今日の中国社会を形成していったかについての展望が示される。

全体を通じて「官と民」、「士と庶」に分断された「二重構造」が中国社会の大きな特徴をなし、同時に「地域」ごとのアウタルキーと地域間における決済通貨の重要性、さらにその通貨が外国貿易と結びついたときの変容がクリアかつシャープに叙述されている。

現代の中国を理解する上でも「経済史」の視点が非常に重要なのである。

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2014年07月07日

Posted by ブクログ

少々堅苦しく言えば、大変勉強になりました、という本です。でも、表現や記述はそれ程堅苦しくありません。「近代中国史」という表題ですが、近代中国経済史の観点から整理した中国社会構造の変遷と近代化の特質、とでも言ったような内容です。商業が古くから発達していたにもかかわらず、自然条件、地理的条件に制約された経済体制により、西欧的な近代国家になれなかった経緯を分かりやすく説明されています。これからも、否応なく中国と付き合わざるを得ない日本人として、大変参考になる本です。貨幣の歴史と本質についても考えさせられるところ大でした。

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2013年12月27日

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