あらすじ
Mr.Children、ゆず、松任谷由実さんなどのCDジャケットや広告を手がける気鋭のアートディレクター森本千絵さん。
彼女はサントリーコーヒー「ボス シルキーブラック」やキヤノンの「ミラーレスカメラEOS M」のテレビコマーシャルのアートディレクションなども行い、
さらにはラジオのパーソナリティもしてしまうなど、様々なメディアで縦横無尽に活躍しています。
そんな森本さんは、どのようにしてこれほどの活躍をするようになったのか、
その活躍を支えるものづくりの手法、考え方や哲学とはいったいどのようなものなのか。
森本千絵の神髄がこの一冊に詰まっています。
*目次より
大切なことはいつも色や音楽に変えて
徹底的な「一人会議」からアイデアは生まれる
自分を空っぽにして「相手の力」を使う
アイデアの「最後の一滴」を搾り出す方法
型にはめず、「境界」を曖昧に
森本式朝の迎え方、夜の閉じ方
音楽にすると感覚を忘れない
仕事も世界も「クレイジーな人」が変えていく
来た道はすべて肯定していく
土から耕し、根っこから変えていく
幾度もの敗北を重ね、本物を知る
関心を持つと変わることがある
過去の中に見つける新しさ
感情タグBEST3
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・気分を変える隙間を作る。
・信じなければ作るものも嘘になるから、自分がやる企画は誰よりも自分自身が信じることにしている。
・私が考えるクリエイティブディレクターとは、企業の人生までをもデザインし、未来のビジョンを見かける人のこと。
・不思議に思うからストーリーは生まれる。人がいろんなことを不思議に思わなくなったらストーリーは生まれない。
・自分がどんなものを作っても、いつの時代にどう見られるかで、作品の価値は変わっていく。長くいろんな人の想いや願い事が入っていって、誰かの手に渡っていったら、自ずと本物になっていく。
だからこそ、その為にも、作り手である私たちは、初めから本当の気持ちでものを作るべき。
そういうものに、人は集い、願いをかける。
Posted by ブクログ
私が好きなMr.Childrenのアートワークを作っていらっしゃることがきっかけで、森本千絵さんの存在を知り、この本を手に取った。何かを表現すること自体に興味があって、あんなに素晴らしい作品を作れる人ってどんな暮らしをして、思いを抱いて生み出しているんだろうと思って読んだ。
私自身は職業としてクリエイターでもなんでもない。だけど大人になるにつれて自らの感受性が失われていくことにひどく恐怖を抱き、これを失わないためにはどうしたらいいのだろうと思っていた。そのヒントがこの本にはある。ひとりの生身の人間として森本さんのように感覚を研ぎ澄ませて、素直になって、風のにおい、空の色、人のぬくもりに心を動かし続けられるようにありたいと感じた。
ちなみに私はMr.Childrenの「supermarket fantasy」のアートワークがすごく好きです。
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大事な本がまた増えた。苦しいこと辛いことどうしようもならないこともたくさんある。私はその現状を嘆くより、千絵さんやお源さんのように、見たい世界、あってほしいと願う世界を見たいし伝えたい。闇を否定するわけではない。闇があることも分かった上で光の方を愛の溢れるほうを見つめたい。そんな自分の見たい世界を伝える人に私もなりたいと思わせてくれる本だった。リアルとファンタジーの間を。
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本年度11冊目。
mr.childrenのCDジャケットのデザインをしていることから、前々から知っておりましたが、文章は初めて読みました。
この方の書く文、自分は好きです。まっすぐな感じ、そしてデザインをされているということで、僕の仕事からかなり離れていることで、また新たな刺激をもらいました。とってもいい一冊。
①ワークショップの在り方について、目的地、そこに向かうビジョンを見せて、あとはそれぞれの人がもつエネルギーを構築していく作業のこと。僕等がよくいうワークショップ型の授業については、この視点が足りないのではないか。
特に僕自身が持っている、自分の流れに沿うように進めてしまう授業ではなくて、子どもたちにビジョンを見せて、それに向かっていくのは子どもたち一人ひとりのエネルギー、ここを上手く引き出せたらいいな。
どうしても「やり方」に目がいってしまう自分。そこを一回捨てて、子どもたちをとことん信じて、エネルギーを構築していく方に力を注ぐこと。授業はもっともっと楽しくなる気がする。
②ご友人の絵を描いてはすぐに手放す人の話。上手くいったことは自分に持っていたいと思ってしまうんだけど、そこをあえて手放す。
手放せば、また最初から。でも0から創るということには、多くのエネルギーが生まれる。もちろん時間がかかるんだけれども、大切なエネルギーが生まれる。僕はもう一回そこを大切にして取り組んでいきたいなぁと思う。自分がもつ仕事を、やりきることができるように。
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ミスチルやユーミンの
アルバムジャケットを
手がけてきた、
アートディレクターの
森本千絵さん。
クリエイティブの前に
まずは、
生き方のなんたるかを
説きます。
特に印象的だったのは
森本さんのお母さまの
言葉。
人生は入口が大切なの
ではなくて、
入ったその場所でどう
生きていくかだと。
だから運や縁には流さ
れればよいと。
たとえ望まない方向へ
流されたとしても、
そのときは辿りついた
その場所で、
自分で人生を演出して
輝いていくのであると。
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広告業界におけるプロフェッショナリズム森本流という感じ。そこかしこに、見え隠れする、プロフェッショナルなところが、とてもワクワクする。やはり、楽しては成果は得られないなぁと、確認できる。
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アートディレクターの森本千絵さんの本ですが、毎日の中に喜び、感動を見つけて、毎日を丁寧に生きるヒントのようなものが詰まっています。
流れに乗りながら前に進み続けること。
毎日の中で感動を見つけていくこと。
感性を磨きながら、より自分にとって心地よいものに出会えそうな気がします。
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著者は、CM制作、ポスターデザイン、CDジャケットデザインなどを手掛けるアートディレクター。
作品を作るときに大事にしている「感じ」「ご縁」について。いかにして今の自分があるのかについて。著者を取り巻くエネルギッシュなすごい人たちについて。などなど、クリエイティブな業界の第一線で活躍する人はやはり違う、と元気を貰える一冊。
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巫女のような人だな、と思った。これは、ユーミンにも共通している資質なのだろう。お母さんになった時の森本千絵の作品を観てみたい。情熱を燃やされる書。
Posted by ブクログ
◯大好き!!ってほどでもなく好きでちょっと気になってる人、くらいの森本千絵だったけど、こういう人なんだなっていうのがわかって、親近感が少し。
会社名でもあるようにご縁を大切にしてるところとかは同じように私もタイミングと縁を大切にしてるのでもっと興味も出てきたし、これからも追っていきたいひとだな。
福岡がちょこちょこ出てきたのも縁感じてますw