あらすじ
ルールを知るだけで、誰にでも簡単に文豪のような文章が書ける――信じられないような話ですが、これは本当です。素晴らしい文章には、他にも応用可能な、いわば「方程式」が存在しているのです。本書では、京大の名物理系教授が、科学の目で、日本の有名作品を分解・分析。名文を名文たらしめているテクニックをお教えします。「太宰の『論理』は非論理的?」「漱石の知性は漢字の多さから?!」など、新たな発見が満載。「夏目漱石の“知性”を感じさせる漢字多用」「江國香織の感情移入を誘う抽象文」など、意外に単純な作家たちの方法を使えば、明日からあなたの文章力もぐっとアップするはず。『科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式』を改題。
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Posted by ブクログ
理系の人はどんな風に文系な本を読んでいるのか、興味があったので読みました。文系の人による文章案内本とはかなり違ってますね。こんなにシステマッチックには分析出来ないです。雰囲気の部分で読んでいたり書いたりしている事を、こういう方程式により、この作家達(計35名)の名文は名文であるのだと、箇条書きしてあります。
例えば、文章で「知性」をアピールしたければ、夏目漱石の様に漢字・漢語で文章を黒くしろ、とか、塩野七生のひらがな文体の効用やら、林真理子の間のとり方、安部公房の文体を「硬質な文章に垣間見える官能」ですとか、そう言われてみればなるほど、という感じです。ここに紹介されている作家たちの本をまた読んでみたくなりました。
このようにたくさんの作家を読んだ気にさせてくれるお得な本は、なかなかよいな、と思いました。知ったかぶりという楽を覚えてしまった気分です、オトナは狡くていいですね。
Posted by ブクログ
理系の鎌田教授。火山についての専門家だ。
理系が文系の文章を分析するとこんなに面白く、解析されるのだ。
文章を因数分解。
名文を引っぱってきて、一文、一文 どこが上手か?
どこに工夫があるか?分析することで作家が際立たせる。
世の中、やはり方程式でできているのか。。。