【感想・ネタバレ】21世紀の資本のレビュー

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Posted by ブクログ

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本編608頁 索引98頁 内容も難しく、読書時間15時間以上で文字通り悪戦苦闘 価格は5500+税と高額 しかし得るものは多いので、手元に置きたい1冊
付箋の数も多い 18世紀末と19世紀初頭にイギリスとフランスで古典派政治経済学が生まれた時点で、すでに分配は重要な問題の一つになっていた 最終的には国民所得に占める農業比率が下がるにつれて、農地の価値は他の富に較べて着実に下がっていった 富もまた所得を生み出すので、所得側にとっても富は重要なのだ 所得=労働からの所得+資本からの所得(賃料、配当、利子、利潤、キャピタルゲイン、ロイヤルティ)国民所得=国内産出+外国からの純収支 国富=民間財産+公的財産 国富=国民資本+純外国資本 地方社会における土地の収益率は4~5%位 世界人口は2012年には70億人近いし、世界の産出は70兆ユーロをちょっと上回るくらいなので、一人当たり産出はほぼ1万ユーロ 産出の成長を二つの部分に分解することが重要だ。人口増加と一人当たりの産出の成長とに別けるのだ 世界人口は1700年から2012年まで平均でたった0.8%しか増えていない。それが3世紀にわたり続くと、これは世界人口が10倍以上増えたということになる。1700年に6億人の人口が2012年には70億人以上になっている。この勢いが今後3世紀にわたり続けば世界人口は2300年には700億を超える 年率1%の経済成長は大規模な社会変革をもたらす 突き詰めれば国債とは、国民のある一部が別の一部に対して持つ請求権にすぎない 国民資本=農地+住宅+他の国の資本+純外国資本 フランスもイギリスも、民間財産の規模を根本的に変えるほどの巨額の公的債務を抱え込んだことはない 資本の内、農地はだんだん工業・金融資本と都市部の不動産に変わっていった 資本主義の第一基本法則 α=r×β(資本/所得比率) 資本主義の第二基本法則 β(資本/所得比率)=s/g  貯蓄率s、成長率g βから資本と労働の分配へ 所得は常に労働所得と資本所得の和 資本ー常に労働よりも分配が不平等 長い目で見て賃金格差を減らす最善の方法は、教育と技能への投資だ トマス・ジェファーソン「地球は生きている人々のためになる」 特に低成長で、資本収益率が成長率よりも明らかに高い時は、富が集中し、資本所得トップが労働所得トップよりもはるかに優勢になるのはほぼ避けがたい 巨大格差が生じるのに、巨額の財産の資本収益がすべて10%になる必要はない。小さな差からでも、巨大で不平等なショックが発生するのだ もっと簡単な解決策は、税金を所得ではなく富を基準に計算することだ 移民による再分配は問題を先送りにするが、新しい規制の必要性を無くすわけではない 政府が支出をまかなう方法は主に二つ。税金と負債だ。一般に公正と効率の観点からして、税金の方が負債よりもはるかに望ましい。負債の問題は返済が必要ということだ 巨大な公的債務を大幅に減らすにはどうすればいいだろう?手法は三つあり、それを各種の比率で組み合わせることができる。資本税、インフレ、緊縮財政だ。…… 歴史的には、ほとんどの巨大公的債務はインフレで解決されてきた

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2017年01月19日

Posted by ブクログ

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資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき(19世紀はそうだったし、また今世紀でもそうなる見込がかなり高い)、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出し、それが民主主義社会の基盤となる能力主義的な価値観を大幅に衰退させることになるのだ。p2

【格差拡大の根本的な力―r>g】p27

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2018年01月01日

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