あらすじ
政略結婚で敵国の王・耀成に嫁がされた翠玲。父の仇である夫を初夜の床で殺そうとしたが失敗し、逆に媚薬を盛られてしまう。憎い仇に弄ばれているのに、薬に冒された翠玲のからだは、熱く淫らに蕩けてゆく。夫もまた自分を憎んでいるはず。ずっとそう思っていたのに、耀成が彼女を見る目は優しくて――。耀成の誠実な愛を感じ、次第に心を開いていく翠玲は、ついに彼の王妃として生きることを決意したのだが!?
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Posted by ブクログ
この人の小説はかなり描写がハードすぎるほどなのですが、今回はそれだけでなく、ヒーローヒロインの純愛がメインで、胸を打ちます。
更に王と王妃、政略結婚で結ばれつつも、互いに国のためを思い、国を救うためには生命すら賭けるというそのひたむきな信念が全面に強く打ち出されて描かれています。
いつもの背徳的な恋だとか関係だとかが官能的に描かれているというこの人の作品とは全然違う。
そこが評価の高い理由ではないかと、私も感じました。
やっぱり、私もこういう方が良いなと思いました。
背徳的な恋―、ドキドキはしますが、
読んでいて、あまり気分の良いものではありません。
こういう真っすぐな方が好まれるんでしょうね。