【感想・ネタバレ】いまを生きるちからのレビュー

あらすじ

なぜ、日本にはこれほど自殺者が多いのか。古今の日本人の名言を引きながら、我々はどう生きるべきか、苦しみ悲しみをどう受け止めるべきかを探る。「情」「悲」に生命のちからを見いだした一冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

■風邪と下痢は体の大掃除

書籍「いまを生きるちから」(五木寛之著・角川文庫・227頁)から。
作品中に紹介されていた
「風邪と下痢は体の大掃除」というフレーズか気に入った。
日本の東洋医学を代表する野口晴哉さんの言葉だと言う。
「体がアンバランスになっている時に、
風邪や下痢はバランスを戻すために大事なこと。
風邪をひけないようなコチコチの体ではしょうがない、
風邪をひけば早く寝るし、下痢をすれば食事を制限します。
頭痛がひどい時は、じっと静かにしている。
どれだけ大きな危機を回避できているかわかりません」
ものすごく説得力のある考え方だと思う。
さらに「不安も同じ、人間が持っている防衛能力」。
不安になると、心(気持ち)が萎(な)える。
「萎える」は、心がしなっている状態のことだから、
しなうことによって、曲がることによって、屈することによって
重い荷物をするっと滑り落して、またもとの状態に戻れる訳だ。
「不安」になることを勧めているわけではないが、
不安になることは、悪いことではない、と理解できた。
「不安」を感じないまま突き進む方が、私は心配だなぁ。

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2012年01月30日

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