あらすじ
死を招く絵画に隠された暗号とは!? 美術ミステリー!独自の意味を背景や小物として絵画に書き込む手法、図像(イコン)。英国で図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景は、祖父の死を機に日本に戻ってきた。祖母が経営する画廊には一風変わった仲間が集っており人付き合いの苦手な千景は戸惑うばかり。そこで千景はある盗難絵画の鑑定を依頼されるが、仲介者が昔から気の合わない幼馴染みの透磨だと知って…!? 呪いの絵をめぐるミステリー!!
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Posted by ブクログ
読み終わりました!やっとです…やっと!
絵をじーっと眺めたり見たりするのが好きなので
文章だと想像することしか出来ないけど
情景を思い浮かべるの楽しかったです☆
動物とか人や風景。。
どんな姿をしていて
どんな風にすごしているのかどうか
絵には色んなモチーフの意味が隠されている……
私もどんな意味が込められているのか
そのモチーフの意味とか興味深かったです!
知りたくなりました。。
呪われた絵って本当にあるのだろうか
物語は緊迫な雰囲気だったけど、
図像のこと勉強になりました!
こういう美術に密着!みたいなストーリーを
読んだの初めてかも。。
読書の秋にいいかもしれないですね
これで繋がりました。。
(最初、この本が1巻だとは知らずに
先に2巻を途中まで読んでしまったので…気づいて良かった。。)
絵も重要だけど。。
忘れてはいけないのは登場人物!
みんな個性的で…どんどん引き込まれました(〃ω〃)
こういうチーム素敵です☆
私も異人館画廊へ行ってみたくなりました☆
何も考えずにのんびりしたいな。。
千景と透磨の恋模様も見逃せない!
二人の会話がもう絶妙ですね
キュンとするところもあって
この後どうなるんだろうなと
読んでいる手が止まりませんでした////
私も。。忘れてはいけない大切な事を忘れてしまって
後悔した経験があるから
どうしてあの時、思い出せなかったんだろう…
そしたら傷つけるようなこと言わなかったのに。。
千景が幼い頃に誰かと一緒に遊んだ事を
思い出そうとしているシーンは
私みたいに取り返しのつかないことになってなくて
良かったと読んでいてそう感じました。
千景は透磨のこと
どう思っているのかな。。
Posted by ブクログ
絵画の実物の絵が無いので想像しなければならないのが少し難しかったが、
文章は読みやすく、登場人物も個性的な人が多く、楽しく読めた。
でも展開がゆっくりで、半分過ぎてもゆるゆると話が進んでいく印象。
シリーズ物の初巻なので、2巻以降はもっとさくさく展開していく感じなのかな?と考えたり。
たまに台詞だけで進むときに、これは誰の台詞?となるときがあった。
各キャラクターを忘れない内に、2巻、3巻と読んでいきたい。
Posted by ブクログ
森若さんにハマって久々にラノベが読みたくなり、手にとった1冊。
(多分)横浜の奥に佇む異人館画廊、港町、18歳でイギリスの大学の修士をスキップで卒業した天才少女、絵画にこめられたイコン(図像)、西洋美術、美味しい紅茶とケーキ……。
女子の好きなものをこれでもかと詰め込み、しっかりと作り込んで世界観を成立させているのはさすがというか。
主人公と相手役がお互いツンデレ同士で、ムズキュンがやばい!
Posted by ブクログ
図像学っていうのは今までよく知らなかったからどういうものか知れて面白かった。絵に隠されたものを読み解くところが読んでて面白かった。美術×ミステリーって読んだことなかったからどんな感じなのかなと思ったけど面白くて良かった。
千景と透磨のキャラ自体もいいけど関係も私的に凄くいいなあと思った。どう変わるのか楽しみ。事件の解決としては後味が悪い内容だったけれど、それがまた物語の終わりを感じさせなくて次が読みたくなった。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
死を招く絵画に隠された暗号とは!? 美術ミステリー!独自の意味を背景や小物として絵画に書き込む手法、図像(イコン)。英国で図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景は、祖父の死を機に日本に戻ってきた。祖母が経営する画廊には一風変わった仲間が集っており人付き合いの苦手な千景は戸惑うばかり。そこで千景はある盗難絵画の鑑定を依頼されるが、仲介者が昔から気の合わない幼馴染みの透磨だと知って…!? 呪いの絵をめぐるミステリー!!
【感想】
Posted by ブクログ
図像学という研究分野を初めて知った。興味深いが怖がりな自分には難しい学問かもしれない。
千景の過去の事件。両親のことを愛せない。その分、祖父母はよくしてくれた。日本では変わった子でしかなかった千景。イギリスで飛び級で修士号が取れるくらいの秀才。それでも年上の人に交じって学問を追及する大変さがあったようだ。
今回は盗まれた絵を奪還するお話。何やらその絵には謎の図像があるようで・・図像学者の千景に協力依頼が入る。幼いころ、千景を救ってくれたのは?
すごく大人な女性のように話すが、主人公は18歳の設定なんだ。飛び級するだけある。もっと18歳らしく生きれればいいのにね。
Posted by ブクログ
谷瑞恵の新作。伯爵と妖精で培ったイギリス文化の知識が絵画というジャンルで再構成されている。
舞台は現代だけど、主人公の千景はリディア並に頑固で、人間関係を苦手としている18才の女の子。7歳時に起こった誘拐事件以前の記憶がなく、両親を憎み、祖父から学んだ絵画に込められる図像学を専門に飛び級して大学に入ったというとびきり変わった経歴を持つ。
そんな中、見ると不幸になるというゴヤの絵が盗まれ、日本にあるという情報が彼女の天敵、西ノ宮透磨にもたらされる。
彼はそういった絵画を収集する集まりキューブを結成していた。
不幸をもたらす絵を放置できないと、自分も調査にのりだすが、対人が苦手な主人公は、絵さえあれば一人でいい、となかなか頑なな態度になってしまう。
周りの人物たちが大人で、早熟で頭の回転が早い割に不安定な情緒の主人公を理解してくれるからうまく回ってるけど、ただの同級生だったら絶対に嫌煙されるか、浮いてたと思う。なまじ美人だから余計に。
こういうワケありな過去を持つ人と付き合う度量ってどうやったら身に付くんだろう。
たぶん平穏を求める人にとって、和を乱す、トラブルを起こすものに対してイライラしてしまうのはしょうがないのかなと思わなくもない。(自分とテンポが合わない人っているし…)
そんな両親に疎まれてしまった主人公がどんな風に絵画と、そして透磨と向き合っていくんだろう。