あらすじ
幕末、世界の現実を知るべく、ペリーの黒船で密航を企てた吉田松陰。その生涯は、諸国を旅し、議論を交わし見聞を広める実践の学問で貫かれた。本書は、海外事情をいち早くつかんでいた松陰の飛耳長目(ひじちょうもく)ぶりを新史料から明かし、その実学精神に肉薄する。さらに、高杉晋作ら門下生に「情熱を注ぎ、すぐ実行せよ」と、愛情をもって説き続けた松下村塾・獄中での教育を、史料から丹念に検証。新時代を拓く人材をいかにして育てたのか。世界の情勢を踏まえ、確かな国家観に立った若き教育者の姿を描いた渾身の書。[主な内容]「燕都流言録」に見る松陰の飛耳長目、新事実!松陰はペリーの遠征記を読んでいた、いかにして危機を打開するか、松陰を鍛え上げた兵学者、長州藩の藩風、藩校明倫館、実家・杉家の家風、東北遊歴の旅、九州への旅、実学を訴えた獄中日記、獄中での読書と講義、松下村塾
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Posted by ブクログ
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▼ 100文字感想 ▼
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吉田松陰は学問や思想で門下生の心を動かしたと思っ
ていたが、そうではなかった。行動の人だった。学者に
なるなとは強烈なメッセージ。火の玉のような行動力が
人々の心に火をつけたのだ。人を育てるリーダー必読。
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▼ 5つの共感ポイント ▼
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■機はいろいろなものによって発し、感動してまた動く。
発動させるには、まず自らが行動せよ
■吉田松陰は生涯に1500冊以上の本を読んだ。読書
は先人との唯一の対話。門下生にも読書を奨励
■学者になってはいけない、人は行動が第一だ
■人生はどこにあっても楽しみ方はある。生楽しむべく
死を楽しむべし
■人生を楽しむ三か条
一、志を立てることは万事すべての源
二、交流する相手を選ぶことで、仁義の行為を学ぶ
三、書物を読み、もって聖賢の教えを学ぶ