あらすじ
【小説版登場!】“アオギリの樹”による「喰種収容所(コクリア)」襲撃。未曾有の事態に、23区を厳重警備する〔CCG〕だが、警戒が手薄になった8区では、“喰種(グール)”による不穏な事件が起きていた。人間と“喰種”の間に生じる、避けられない摩擦の連鎖。そして、20区を離れたカネキの影は…!? [陽炎][刺繍][撮影][傷名]+α 11区での抗争からの半年間を描いた小説版第2弾!
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Posted by ブクログ
東京グール 小説第二弾。
最後の話、「美郷」が面白かった。
美郷のドーナツを嗅いで、すぐさま「セードーとかにあげるです」と言ったジューゾー。漫画には少ない優しい一面が、ここでも見れた。
小説第一弾の感想にも書いたが、漫画を読んだ人なら、必ず楽しめるから読んで欲しい。
Posted by ブクログ
東京を舞台に、人の姿をしながら人肉を喰らって生きる怪人・喰種(グール)となってしまった少年の苦悩と恐怖を描くダークファンタジー、の小説版第2弾。11区での“アオギリの樹”との抗争後半年間を描いた連作短編集。亜門からヒナミまで、主要人物から小説版のみの登場人物までが話を綴りながら、ひとつの大きな事件の真相にたどり着くまでを描きます。ファンにとっては楽しめる小作品といった趣なのは第1弾と同様ですが、今回はより原作に近づいた昏さがあって尚良いのよ。
Posted by ブクログ
最期の五里の話、おまけ漫画的に入っているが、五里が亜門を想って作った「腹下しドーナツ」を一嗅ぎしただけで「食ってはいけないもの」と決断し、「せーどーとかにあげるです」と瞬時に具体案を思いつく什造の勘の良さがツボっちゃって(笑)。
人肉嗜好の人間が喰種を手先にして獲物を得ていたと言う話があって、それ読んでると、警察組織内の特別部隊ではなくCCGが別個の捜査組織として存在するのは、警察と連携を取らなくてもいい、と言うスタンスだからだろうし、別個の存在することが望ましいとされているからだろう。文体は石田スイさんの世界観と全く同じレベルとは言い難いが、文字通り「空白」の間の彼らの生活の一端が覗けるので(しかも公式で)楽しい。