あらすじ
【小説版登場!】“20区鉄骨落下事件”より以前――。群集に紛れ、人を狩る“喰種”の存在は、東京の街でたびたび確認されていた。決して交わることのない2つの種族は、互いの息づかいに、耳を立てていた。それぞれに、葛藤と正義を内包して。[異族][孤読][惹者][徒口][似色]+α 連載開始前のエピソードを紡いだ、小説版第3弾!
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Posted by ブクログ
「東京喰種 昔日」
金木研の運命を変えた事件より以前のこと。
東京喰種小説版第3弾は、20区鉄骨落下事件より以前のことを描いています。20区鉄骨落下事件とは、金木研が半喰種になってしまった事件であり、全ての始まり。その事件が起きる前、20区、人と喰種は、どのように暮らしていたのか。
■異族
■孤読
■惹者
■徒口
■似色
■魔猿
遂に第3弾になってはいますが、漫画の世界観を壊す事のない仕上がりは変わりません。「異族」は、霧嶋姉弟の話であり、「孤読」は金木とヒデの話であり、「惹者」はリゼがまだ11区にいたころの話(+バンジョー)の話です。
6篇が収録されている中で一番印象深いのは、「孤読」。もうこういう話を読むのが辛くてしょうがない。母親を亡くした金木は親戚の家に引き取られることになるが、そこでの生活がどうにもこうにもつらいのだ。しかし、そこで光を見出してくれるのが、ヒデである。漫画では、金木には常にヒデがいて、ヒデには常に金木がいたけど、それは小説でも変わらない。
「徒口」は、アキラがアカデミー生徒だった頃の話。最後にちょろっと出てくる父親がニクイ演出。「似色」は錦の彼女である貴未の話。こちらも重い。なんでしょう、なんでこんなに重い話ばっかなんだろうと、悲しくなっていたら、最後に一本、面白いものが待っていました。
それが「魔猿」の話。読者はご存じのとおり、魔猿とは、コマさんのこと。漫画では、面白キャラになっていましたが、実は昔は凶暴な喰種。そんな喰種が何故、コーヒーを入れて、掃除するに至ったのか。そこのお話です。実にコミカルに描かれており、少し、ほっとする仕上がり。しかし、そんなコマさんも今はどこにいるやら。「東京喰種:re」での登場を願うばかりです。
さて、漫画「東京喰種:re」では、遂に月山習が復活。急に元気になった感はあるが、また荒れそうだ。
Posted by ブクログ
東京グール 小説第三弾。
「孤読」では、漫画でも少し触れられていた、金木の本が捨てられる話が書いてあった。気になっていたので、小説版で明かされて本当に嬉しい。
東京グール 小説版。三作を是非読んで欲しい。
そして東京グールをもっと好きになって欲しい。
Posted by ブクログ
本編に登場する主要キャラの、本編以前の物語を記した短編集です。
トーカが学校へ通いだす少し前の話。カネキとヒデの話。リゼが11区にいたころのバンジョーさんの話。アキラがアカデミーにいたころの話。ニシキと出会ったころの貴未の話。コマさんがアンテイクに入ったころの話。
といった感じで、キャラクターに思い入れがあるほど楽しめる丁寧なつくりになっています。小説版でもちゃんと原作の世界観や雰囲気が保たれているので、読んでて安心感と安定感があるのがうれしいすわ。