【感想・ネタバレ】新史 太閤記(下)のレビュー

あらすじ

備中高松城を水攻めのさなか本能寺の変を伝え聞いた秀吉は、“中国大返し”と語り伝えられる強行軍で京都にとって返し、明智光秀を討つ。柴田勝家、徳川家康ら、信長のあとを狙う重臣たちを、あるいは懐柔し、あるいは討ち滅ぼすその稀代の智略は、やがて日本全土の統一につながってゆく。常に乱世の英雄を新しい視角から現代に再現させる司馬遼太郎の「国盗り物語」に続く戦国第二作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

司馬遼太郎を初めて読む。

千利休繋がりで豊臣秀吉のキャラクターに興味を持ち購入にてみたが、とても面白い。
司馬を読むとその主人公のファンになってしまうとどこかで読んだが、まさにこの期間は秀吉ファンとなってしまった!中村と言う土地の田舎の童が、僧に拾われたのをきっかけに商人を目指して、街に出る。その間、貧しく生きるのにも精一杯の中、なんとか様々な仕事先を得て、持ち前の賢さ、身のこなしの軽さ、そして計算高さ、またひょうきんに振る舞う術を活かした「人誑し」にて着実にのし上がっていき、最終的には天下も統一してしまう。
数々の武将が、秀吉の屈託ない姿に愛着が湧いてしまうように、私自身読んでいてもその処世術に引き込まれてしまう。彼の武運を象徴する水攻め戦法、信長の敵討ちとしての中国大返し、山崎の戦い、柴田勝家との乱など、一つ一つの調略、戦略自体も面白い。そして彼は働きっぱなしである。

ただ戦国時代は裏の裏を読まなければ死んでしまう、騙し合いの時代だなと思うと、なんて生きづらいときなんだろう。。

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2020年04月28日

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