あらすじ
十七歳にしてひとりで生きていくことになった松谷幸は、ダーツバーで働いていた時に知り合った伊原克峻と言う男に拾われて一緒に暮らすようになった。伊原は調査事務所を開いていて、その事務所や幸と暮らす部屋があるビルのオーナーでもあった。幸は伊原の幼なじみである嶋村兄弟の弟・樹利が働くビルの二階にある飲食店を手伝っているのだが、新しく店に来るようになった尾木と言う男にやたら馴れ馴れしくされる。当然、伊原はそれをおもしろくなく思って……。
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Posted by ブクログ
幸は不思議なほど真っ直ぐで強い子だなぁ。と思った。母親に「捨てられた」と言える状況なのに、母親を恨んでいる感じがしない。そこまで苦労したとも思っていない。しかも優しい人たちに出会うことができたのはラッキーとまで言っている。ひねくれてもおかしくないのに...。と思うけど、こんな幸だからこそ、可愛がりたくなるし、味方が増えていったのだろうなぁ。とも思った。幸と伊原が住むビルの緩くて、わちゃわちゃした感じがなんとなくほっとできて楽しかった。
Posted by ブクログ
08/7/30
続編。
ラブラブカップルと一癖ありの愉快な仲間たちのお話でした。
『僕の母親は僕を産んでくれたひとだけど、家族になるひとはなかった、』138P
Posted by ブクログ
恋は憂鬱で出来ている、の続編
恋人になった伊原のビルで一緒に暮らしている幸。
しかし生活費も何もかもを出してもらうのは気が引けて何かしたいと思ってる。
カフェの客にデザイン事務所の新人が入って、どうも幸狙いのようで伊原はくぎを刺しに。
相変わらず、ラブラブで糖度が高くて良い。
幸が自分の居場所を見つけてそのなかでこれからを考えて将来を見つけようとするのが良い。
新に出てきた男が横やりを入れるのかと思いきや、それな全くなくて、別な展開になったのでほお?と。
もう少し掘り下げて重い話になっても良かったのかなと思わないでもないけど。まあ、あれはあれで良かった。