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Posted by ブクログ
オタク会社員・相模唯人に課せられたのは、開く有無の保育研修、しかも二週間!
好きなものは機械や珍獣、苦手なものは小さい子ども、である唯人には地獄。
けれど、着いた保育園では子どもたちの大好きな戦隊モノのヒロインに唯人が似ている! という理由で、一気に子どもたちに纏わりつかれる。
何がなんだかわからない唯人のはそれから逃げる方法がなくて、硬直しているだけ。
そんな唯人を助けてくれたのは、存在自体が尋常でなく輝いている一人の保育士。
思わず目を擦っていると、彼は「俺の大事な人」だと言って、唯人の頬にキスをしてきた。
呆然とする唯人に、それは作戦だから、とネタばらしをしてくれた彼の名は一ノ瀬洸。
一ノ瀬は、唯人のちょっと変わった趣味にも黙って耳を傾けてくれて、何とか保育所に慣れようとしている唯人を手伝ってくれようとしてくれてとても親切。
そのせいで、人間慣れしていない唯人は、一ノ瀬に少しずつ惹かれていくけれど。
唯人の言葉が足りなかったせいで、二人は仲たがいをしているような状況に……
という話でした。
新しい環境に放り込まれて、右往左往しているところを助けられて、ついふらふらとしてしまう話……でいいのかな?
とっても話が優しいので、穏やかな気持ちで読むことができました。
そして、小さい子の描写が本当に丁寧で、ものすごく好きな感じで、嬉しかったです。
穏やかで優しい、でも少しずつ距離が縮まっていく感じの話が読みたい人にはぜひ、オススメします。