【感想・ネタバレ】思考術のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2014年03月21日

序章と終章で、読んだり書いたりすることを通しての、批評眼の養い方みたいなことを解説。結構大事なことを言っている。

本書の中心になってるのは、古典文学はじめさまざまな作品の批評だが、序章と終章だけでも収穫はでかい。買いです。

書店によってビジネスの棚にあったり思想や文芸批評の棚にあったりする。なか...続きを読むなかジャンル分けがむずかしい本である。

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Posted by ブクログ 2018年05月24日

インパク知6・8
かかった時間195分

大澤真幸の、思考することについてのスタンスやそれをまとめるための方法についての簡単な説明のあと、実際に、いっけんさほど関連のなさそうな15の本の内容に触れながら、大澤真幸自身がそれらをどのように関連づけて思考しているのか、の実例。

それぞれの本について、知...続きを読むらないものの方が多かったが、その関連させ方について、化学反応?のようなものを感じた。広く知れば知るほど世界はエキサイティングだ。…と思いきや、実は本書の考察が、大澤真幸にとっては、自分にとってアクチュアルなひとつの問いを深化するそれぞれの過程なのだ、というところも、おもしろかった。

やや残念だったのは、この本自体の中心部分が講義録?のようなものであり、もう少し掘り下げてほしかったとこほがあることだ(そこについていけるかはともかくとして)。

しかし、それを差し引いても、大変面白く、また、知的活動への憧れをくれた。ジャケ買い成功である。

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Posted by ブクログ 2014年05月17日

自由なはずの研究は、権威に拘束された探究よりもはるかに浅薄な命題しか導き出せない。何者かに不法侵入されたことによって思考は深まり、歩みを続けるのだ。そして、いい問いとは、こうした事情から思考せざる負えなくなったテーマ(問い)である。切実なテーマは、一見何の関係性も無さそうな様々な事象と結びつく。”答...続きを読むえはある”と信じ、理論や概念を利用しながら、自分自身が対峙する問題との折合いをつけていくことが、思考する楽しさなのかもしれない。
一人は間違える。聞いて欲しい、理解して欲しいというテーマについて、他者との対話、”説得力”が思考を深める上で必要だ。それは実際の対話でなく、文章にする際も同じ。但し、”説得力”のある文章を書くには、思考の順番と逆になることを意識した方が良い。野球でいえば、打者が「まいった」というような配球が、”説得力のある文章”なのだろう。そのためには、決め球から逆算して、限られた持ち球を如何に効果的に配球するか。この順番が肝ということだ。球が速いだけでは、プロでは勝てないのと似ているのかもしれない。自分の決め球で打者を打ち取るための配球が”オリジナリティー”であり、その瞬間での”答え”に繋がるものなのだろう。

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