【感想・ネタバレ】塔の中のペルセフォネのレビュー

あらすじ

悪党にさらわれ、塔に囚われた無垢な令嬢。数週間後、帰宅した彼女の純潔は……?

二十歳になっても社交の場になじめない内気な貴族令嬢ペルセフォネ。ある日、自宅の敷地の丘で馬に乗る見知らぬ長髪の男にでくわした。顔は髭で覆われ、片眼には黒い眼帯。まさか……海賊?逃げだしたペルセフォネを、男は強靱な腕でやすやすと捕まえ、渓谷の奧の塔に閉じ込めた。ああ、きっと私に何かするつもりなんだわ!ところがハデス卿と名乗ったその男は、高い教養を持ちあわせた優雅な物腰の実に魅力的な人物だった。あなたは本当に悪党なの? 数週間後、ペルセフォネはひそかに解放され、自宅へと戻された。やがて訪れた社交シーズン。舞踏会に出たペルセフォネは紹介された侯爵の顔を見て絶句する。ハデス卿! あなたがなぜここに?■好評を博してコミックにもなった『臆病な女神』や大きな話題を呼んだ『灰色の伯爵』の著者、パトリシア・F・ローエル。皆さまから切望されていた彼女の新作をお届けします。ギリシア神話にちなんだ名前を持つ無垢なヒロインの恋のゆくえにご注目ください。

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痛快エンターテーメント

ハーレクインはヒストリカルしか読みませんが、個人的にはトップ5には入ります。

サスペンス、ユーモア、ウイット、笑い、ロマンティックな場面、濃厚な場面ありで、痛快エンターテーメントの物語。
恋愛抜きでも大変面白いです。話の展開のリズムが良く後味がいい。  

海賊姿のヒーローにハデスという名前をつけるヒロイン。彼女の名前ペルセフォネの由来。ギリシャ神話と登場人物を関連させた作者のウイットが伺えます。

ヒロインは拉致された運命を素直に受け入れ、名も知らぬ海賊のヒーローを愛するようになります。切ない実らない恋の別れが来ますが、侯爵に姿を戻したヒーローとの再会し、海賊とと侯爵の間で戸惑うヒロイン。

また、ヒーローは自分の体の不具を気にしており、彼女の夫になれるかどうか悩みますが、ヒロインは彼を愛し優しく包みます。  

脇役キャラも、みなユニークで面白いです。
ヒロインには、娘に干渉しすぎる、華奢で美しい完璧なレディーである母親がいるのですが、後半、ヒロインが犯罪に巻き込まれ命の危険が迫ると、娘を助けるために、なりふり構わず悪党に乗っかりボコボコに殴り倒す場面は大笑いでした。
あの麗しく上品で虚栄心の強い毒母の本性は、実は気丈で逞しい女性でした。母は強し! 

#笑える #感動する #ドキドキハラハラ

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2021年06月17日

Posted by ブクログ

3.1
冒頭から母親の毒っぷりが。
この母は娘を所有物というか自分の分身みたいに思ってるっぽい。
犯人解明には最後捻りがあって面白いけど、全体としてはいろいろツッコミどころもあり、微妙。
けど、まあまあ楽しめる。

0
2015年03月21日

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