あらすじ
きみは男と、私は最低の恋人とつきあってみる──
サラリーマンの高平笙は、会社では野暮ったい髪に眼鏡をかけ、地味な服を着て目立たないように過ごしている。けれど、プライベートでは「セイ」と呼ばれ、夜遊びする人の間では、見た目はいいものの恋愛が続かない男として知られている。ある夜、ゲイの友人に連れられていったバーで、笙は他の部ではあるが社内の有名人で、人嫌いと言われている守川と知り合う。高平笙であることを隠し、守川と一緒に過ごすようになる笙だったが!?
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
いい!
小説は読まない派ですが、Twitterのお勧めで読んでみました!1回目に読んだ時より再読読み返した今回の方が何倍も没頭して一気に読んじゃいました。
Posted by ブクログ
▼あらすじ
サラリーマンの高平笙は、会社では野暮ったい髪に眼鏡をかけ、地味な服を着て目立たないように過ごしている。けれど、プライベートでは「セイ」と呼ばれ、夜遊びする人の間では、見た目はいいものの恋愛が続かない男として知られている。ある夜、ゲイの友人に連れられていったバーで、笙は他の部ではあるが社内の有名人で、人嫌いと言われている守川と知り合う。高平笙であることを隠し、守川と一緒に過ごすようになる笙だったが!?
***
精神的な余裕があって尚且つ包容力のある紳士な男性を書くのが非常に上手い作家さんだと改めて感じました。
特にこの好きシリーズは紳士好きには堪らない作品だと思います。
優しく穏やかに見せかけて実は意外と執念深い所や、ザルどころか筒だと称されるほど酒が強いのにも関わらず悪酔いしてしまったりだとか、そういう攻めのギャップにかなり萌えました。
後は平然とストーカーだと言ってしまう辺りもある意味男前で、何て魅力的な攻めなんだとうと読みながらニヤニヤしてました(笑)
葛西リカコ先生の描くイラストも相変わらず美麗で作品の雰囲気に凄く合っていると思います。
特別派手な展開とかはありませんが、とにかく攻めが格好良かったので★4.5です!
Posted by ブクログ
タイトルが似ている既刊の2冊とは全くリンクしていませんが、設定(精神的にも経済的にも余裕のある大人がかわいい年下を甘やかし倒す)はシリーズと言えるのかも。
誰と付き合っても長続きしない遊び人の笙。ほんの冷やかしのつもりで訪れたゲイバーで、絡まれているところを助けてくれたのは同じ会社で営業の鬼と噂されていた守川だった。会社では洗いざらしのボサボサ頭、分厚い眼鏡でもっさり男を装っている笙の素性に気付くはずもなく、そのことをきっかけにふたりは気安い飲み友達になる。
ゲイ×ノンケという隔たりはあっても、会社では見せたこともない守川の穏やかで紳士的な態度に、笙は次第に友人として好感を抱くようになる。
ふとしたきっかけで、笙は自分が守川の亡くなった恋人にそっくりだという事実を知る。そんな自分と過ごす時間は悲しい過去を思い出させるのではないかと気遣う笙に、昔の恋人と比べたことはない、笙と恋人同士になりたいと宣言する守川。ノンケである笙の気持ちを尊重するべく、何をするにもご丁寧に確認したりして、そのたびに赤くなったり青くなったりする笙の反応を楽しむかのように巧妙に距離をつめていく。
なんていうか…BL常套句の“不思議と嫌じゃなかった”的展開ですww
正直に素性も明かせず、自分みたいにちゃらんぽらんな人間は守川には不釣り合いだと懊悩する笙の気持ちをよそに、一旦恋愛スイッチが入ったらとどまるところを知らない守川のフルスロットルな猛攻は止まらない。遊び人とは名ばかりで実は恋愛初心者の笙はただただ翻弄されるばかり…。
椎崎さん作品に頻繁に登場する胸くそ悪いサブキャラとか、なんか地雷があるんじゃないかと…いつ来るかいつ来るかとドキドキしながら読みましたが、終始甘く、受がめっためたに溺愛されるっていう安定したトーン。
上質の甘やかしが堪能できます。
私は好きだよ、こういうの♥