あらすじ
ようござんすね?
このまま戦争で。
すべての日本人に当事者意識と覚悟を問う、渾身の描き下ろし454ページ。
日本は戦争しない。
多分しないと思う。
しないんじゃないかな。
まだ、ちょっと覚悟はできかねる。
……と思っている、あなたへ。
いま日本は「普通に戦争をする国」になった。だが、これは本当に日本人自身が希望したことなのか? 今年は終戦70年、大東亜戦争とはそもそもどんな戦争だったのか? 日本にとって自衛隊を派遣した2003年イラク戦争とは何だったのか? なぜ、いまイスラム国は台頭しているのか? 日米安保でアメリカは日本を本当に守ってくれるのか? 集団的自衛権で自衛隊はアメリカの戦争にどこまでつきあえばいいのか? 日本人に国防意識はどれだけあるのか? 2014年慰安婦問題の陥穽と世界はこれをどう見ているのか? 靖国神社は日本人にとってどう考えるべきなのか? 嫌韓本・ヘイトスピーチを始めとする偏狭なナショナリズムはなぜ生まれたか?…etc. 大ベストセラー『戦争論』から17年、過剰に右傾化した日本の舵を、いったん真ん中に切り戻す衝撃作、第1弾!
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Posted by ブクログ
2015年1月発行の新作。今のイスラム国が日本が賛成したイラク戦争から派生しているとは。民主主義が最良ではないこと。フセインのような独裁者が必要な時期があること。ほんと、日本人として恥ずかしい。何でこんなにアメリカ様になったのか。ひめゆりの信子・貞子姉妹の話は涙涙。しかし、この頃の人は短歌を詠めるから賢げだ。たった70年前なのに、どうしてこんなに変わったのか。言葉や文化はこんなに変わるものなのか。最後の詩人・竹内浩三の話も涙涙だった。こんな立派な人が戦争が起こると死んでしまうのだ。だからこそ、戦争を起こさないために、もっと慎重に、戦略的に外交を進めなくてはならないのだ。安保法反対のデモなんかやってる場合じゃない。しかし、日系ブラジルの人達の話はすごかった。こういう集団ヒステリーみたいになるのは想像できるけど、こんなに頑なになるものか。人間ってなんなんだ。
Posted by ブクログ
普段は漫画はレビューしないんですが、(漫画まで書くと収集つかなくなる)これは、どちらかというと本に近いなと思ったので書いてみました。
連続で同名のタイトルを読んでいますけど、間違えたわけではありません。
正直小林よしのりさんの著作は全く読んだことは無く、ただ愛国という言葉に単純に反応して、ネトウヨ的な思想なのかなって思ってましたが、まったく逆でした。いままで、ちゃんと読んでこなかったことを、後悔しました。
書いてあることに関しては、概ね賛成でした。
自分が考えている事を、しっかりと根拠づけて主張されていたので興味深く読めました。特に、現実で起こっている問題に対しての批判はほとんど自分の意見とかぶります。
もっとも根本的なところの国への想いは、自分とは違うのかなって印象を持ちましたが、断定できないです。おそらく、まだしっかり理解できてない。
突き詰めれば、思想に優劣はないんだけれど、現実認識を誤認したり、ごまかしを重ねた思想、ただ感情を叫びたいだけの主張は取り合う価値がないなって思いました。議論として戦うレベルにない。
日本のマスコミから市井まで含めた言論空間って、いまそういう問題を強く抱えているなって思います。
非常に勉強になりました。