【感想・ネタバレ】ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」のレビュー

あらすじ

正しく「考え」、正しく「伝える」ことで、「良い提案」が生まれる。現代ビジネスパーソン必修の「提案の技術」を明解なステップと臨場感あるストーリーで解説し、発売以来熱く支持され続けるロングセラー。「現場で使える」論理思考とプレゼンの技法がここにある。
「日本人の若手ビジネスマンが書いた、日本の企業社会を動かすための論理思考の本」。それが本書のコンセプトである。
昨今、色んな場面で「論理思考」の重要性が説かれているが、「欧米コンセプトの受け売り」の域を出た書籍を私は見たことが無い。「まずピラミッドで考える」「ロジックツリーを作る」「MECEを作る」…手を変え品を変え、だいたいどの書籍も書いてあることは同じだ。
外資系の戦略コンサルティング会社で働いていた私にとって、欧米流の論理思考も十分に理解は出来る。しかし日本に生まれ育った私には、やはり「日本的な論理思考」とでも言おうか、「欧米流ではない」物の考え方の方が、日本の会社にはしっくり来る気がしてならない。そして現在、事業会社の経営企画部員としてビジネスの現場で働く中で、日々それを実感している。
「ロジカル・プレゼンテーション」という横文字のタイトルを付けたが、内容は極めて和風である。それは私自身が、多くの日本企業をコンサルティングする中で考えた内容を体系化して書いたからだ。元のコンセプトは、サブタイトルにある「戦略コンサルタントの提案の技術」である。「ロジカル」とは「考える」という意味であり、「プレゼンテーション」とは「伝える」という意味だ。「きちんと考えて、伝えて、初めてビジネスは動く」。これが「提案の技術」であり、本書の根底に流れる考え方だ。「ロジカル・シンキング」ではない。伝えて、ビジネスが動いて、ナンボなのだ。
30歳の1人のビジネスマンが書いた書籍である。しかし、だからこそ「ビジネスの実践現場」の感覚を忘れず具体的に書き上げられたとの自負がある。皆様にお伝えしたいのは、「とにかくビジネスをうまく行かせたい」、それによって「社会を良くしていきたい」、そう考えて私自身は本書を執筆したということだ。
共感して頂ける皆様に、ご一読頂ければ幸いである。(本文より)

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Posted by ブクログ

古典だけど内容が衰えない素晴らしい。何度も読み返したくなる。特に重要な案件を任された時にパラパラと読み返すだけでも有用。長く付き合っていこう。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

名著すぎる.何回も読み返してバイブルにしたい

Before
仕事で上司報告や会議資料作製の上で大切な点を知りたい

Contents
色々あるが抜粋
・①適切に物事を考える,②適切に相手に伝える,の2つが揃う必要あり
・細かな論理は必要.だが重要なことは"求められれば"
・話を繋ぐ方法は①縦の論理,②横の論理.納得しないのは①②のどちらか
・まずはスライドにメッセージをつける.ついていない→つけられない→意味のないスライド,というケースが多い.なのでメッセージのないスライドは削除され全体構成に締まりが出る
・メッセージの書き方:
①目的に合っているか?相手の知りたいことか?
②新しい内容か?そのためには事前に相手の知識を情報収集
③具体的内容が明らかか?曖昧表現は使わない.自信のなさを見せない
④今後のアクションがあるか?

Awareness
相手が知りたいことに対し,簡潔に説明するのが重要.

To do
自然とできるよう身につくまで何度も読み返したい
逆に言うと,他の仕事関連の本は読まず,この本だけ読みまくって身につける


Others
1章
・プレゼンで大切なのは何が重要で何が重要でないかを理解すること.そのために事前準備,頭の中の整理,何をポイントとして相手に伝えるべきかが重要
→①適切に物事を考える,②適切に相手に伝える,の2つが揃う必要あり
・構成は紙で整理

2章
・細かな論理は必要.だが重要なことは"求められれば"
・話を繋ぐ方法は①縦の論理,②横の論理.納得しないのは①②のどちらか
①因果関係の説明,②漏れやダブりがある
①経験や思い込みの勝手な前提条件がある,異なるものを同質化している,偶然を必然にしている

3章
・ビジネスコミニュケーションの大前提は相手に意思判断を求めること.そのためには,提案は具体的な話で締めくくる
・相手の要望を理解するためには,話を聞く.雰囲気から何を知りたいのか察する
・相手が答えを持っていない部分を探し出す
・論点が違うのは4つ
①意思決定を求めるというスタンスを求める
②相手の要求を理解する
③相手の意思判断する項目を洗い出す
④相手は既に答えを持っていないか?
・仮説は論点に対する仮の答え.
・仮説が必要な理由:選択肢を絞って検討の効率を高めるため.相手に考える労力を押し付けない
・仮説には何らかの根拠が必要
・強い情報:定量,一次,第三者の3つ
・定量:数字,グラフで語る.第三者:他の部門,社外の意見も
・検証とは,8割のあたりまえを生み出し,2割の気づきを生み出す.
・仮説検証を行う中では目的と論理を理解.うまく論点を絞り込む,どこにフォーカスするか
・現実問題として,ここまでしか情報収集できないという側面を見落とさない

4章
・論点が必要.議題と論点は異なり,論点は"どんな意思決定をするか?何を決めるか?"
・提案全体と今回提案を区別する.全体の中で今回は何を決めたいのか明確にする.どんな事前をインプットし,どんなアウトプットを持ち帰るか認識
・インプット:新しい感(知ってることではないか?),進んでいる感(これまでどう進んできたか確認),アウトプット:無理に進めすぎない

5章 資料作製力
・捨てる勇気.不要な情報は削りきる
・相手に考えさせてはNG,相手が立ち止まって,疑いの念をもって中身を精査しない資料を作る.
・まずはスライドにメッセージをつける.ついていない→つけられない→意味のないスライド,というケースが多い.なのでメッセージのないスライドは削除され全体構成に締まりが出る
・メッセージを決めることで必要なグラフ,レイアウトも決まってくる.言いたいことに即しないグラフは入れない
・メッセージの書き方:
①目的に合っているか?相手の知りたいことか?
②新しい内容か?そのためには事前に相手の知識を情報収集
③具体的内容が明らかか?曖昧表現は使わない.自信のなさを見せない
④今後のアクションがあるか?
・具体的なコツ:簡潔に書く.言葉を統一(似たような言葉はひとつに).印象をよくする表現に.言葉のスリム化

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

内容に無駄がなくわかりやすい。
成長すると気づきも深くなるように思う。
定期的に読む価値あり。


第2章論理思考力
・質問は「ほんとうにそうなの?」(縦の論理)と「それですべてなの?」(横の論理)に集約される。
・縦の論理に納得してもらえないは「前提条件が異なる」、「異質なものがあるのに全部同じと言っている」、「偶然起こることを必ず起こると言っている」の3つ。これで、「本当にそうなの?」は封じ込められる。

・横の論理はMECEであること。
・MECEは全体を定義する必要がある。全体を定義しないと漏れを考えることができない。
・MECEを考える時言葉のレベル感を揃える必要がある。相手と視点が揃っていないとズレてしまう。
・ダブりを排除する方法は、事象A、Bを数学の集合のように捉え、包括関係にあるかを着目する

第3章仮説検証力
・ステップ1 目的を理解する
 ・議論のスタンスは「相手に意思判断を求める」か「話したいだけか」の2択である。
 ・意思判断を求める時は具体的な話で締める
 ・相手の要望を理解するためにはアナログ的なコミュニケーションが大事。
 ・結果は相手が決める

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

ビジネススキルに必要な要素が体系的にまとめられており、大変参考になるおすすめ本。
ビジネス本をこれまで沢山読んできたが、特にこの本は今後も読み返して自身のスキルの底上げに活用したいと思える内容に感じた。
ビジネスで必要とされる能力である「論理思考力」「仮説検証力」「会議設計力」「資料作成力」について、実際のビジネスシーンを例に取り上げた上で解説形式で説明されており、非常にイメージがつきやすく理解しやすい内容だった。
研修や上司からの指摘で教わった内容が、実はこういう意図だったのかと体系的に理解できるため、納得感も大きい。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

提案を通すことの難しさがありありと伝わる内容だった。と同時に、自分がこれまでどれだけ自分本位な説明をしていたかと言うことに気付かされた。
提案にしても、何かを説明するにしても、受け手がどう受け取るか考えた上で話を持っていくべきなのに、そう言ったことが全く考えられていないことに気がついた。これからは、論理を組み立てた上で、受け手の捉え方を考慮した話の持ち掛け方をしないとダメだと言うことを痛感した。
この本に書かれていることを何度も繰り返し取り組んで、少しずつ成長していきたい。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

20年位前に出版された書籍であるが、提案の組み立てかたから具体的な資料の作成まで詳しく解説されており、現在でも社内、社外を問わず会議資料、提案資料を作成するために非常に役に立つと感じた。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

「提案」を受け入れてもらうには、適切に物事を考えることと、適切に相手に伝える事の両方が必要。その「考えること」と、「伝えること」のスキルの身につけ方を解説する本。
この本の魅力は、他の本よりも圧倒的に深い所まで議論していること。他の本では論理的思考の概念や方法しか書かれていない一方で、この本ではその方法を実行するための方法、更にその方法を実行する方法など、一歩二歩踏み込んだ議論がされていて、一番実践向けの本だと感じた。加えて、「スキルの身につけ方」だけではなく、「出来ない人が出来るようになるための方法」も論じられており、この片方のみの議論だけでは到達できない深い理解が獲得できた。

論理的思考は、誰が聞いても納得できる論理展開のために重要なスキル。だが、ビジネス上で提案を通すためには、「相手の要望を真に理解する」という、アナログで人間的なスキルがより重要になる。論理思考はあくまでツールであり、自己目的化してはいけない。
その上で、仮説検証も資料作成も、とにかく「相手に考えさせたら負け」という認識を持つ。誰が聞いてもスッと頭に入って来る考え方と伝え方を習得して、やっと提案は通るということを痛感した。

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

印象に残った点(備考:各章末のポイントを読むだけでも十分まとまっている)

★★言いたいことを紙に落とせるレベルまできちんと考えないで作った「要約」は、単なる「手抜き」や「思い付き」に過ぎない。41
★★MECE。難しいのは「漏れ」。「漏れ」は全体が定義されて初めて議論できるから。全体がはっきりしない状況では、漏れているかもわからない。そして、その「全体」をどうとらえるかは、話す相手によって変わる。64
・「縦の論理がつながらない理由」①前提条件/知識の違い、②異質なものの同質化、③偶然の必然化。70 「この話はもっと細かく分けて議論する必要はないか」と問いかけることが大切。74
★★MECE「言葉のレベル感」。①まず大切なのは、「次元の違う話」を、言葉のレベル感をそろえて同じ平面上に移す。②その後、同じ平面内で「漏れ」「ダブり」を検討。82 「言葉のレベル感をそろえる」=「視点(5w1h)を考える」84
★★MECEマトリクス:二つの命題を縦軸・横軸にとり、Yes/Noでマトリクスを組成。集合関係で包含されてしまっている命題は、重複があるということ。90 →AがBに包含→「BのうちAでない部分」を定義する。
★ピラミッド・ストラクチャーはあくまで、縦横の論理を構築するスキルが身についたうえでの「集大成」。最初から描こうとしても難しいし、形式的に描き続けても論理思考力は強化されない。94
★納得=「相手の疑問」に答える。106 「相手の疑問を知る」=「論点を出す」。「その疑問に対する客観的な答えを準備し、相手の疑問に答える」=「仮説を検証する」。107
★★失敗例:「屁理屈」「絨毯爆撃」(仮説なき検証。目的・論点・仮説を明示しない「とにかく検証/調べてこい」を指示する上司にも問題あり。154-155)「根拠なき断言」。「的確な答え」を。109
★「前回のサマリー」からはじまり、「具体的な話で締め括る」118
・アナログ的スキルを強化するうえで重要なことは、相手の話を聴くこと。121
★論点を外さないポイント①意思判断を求める、②相手の要求を理解、③相手の意思判断項目を洗い出す、④相手がすでに答えをもっていることに意見しない。130 135
★「論点のないところに仮説はない」。いきなり仮説は、ただの前置きに過ぎない。138
★「相手に考えさせない」141
・「仮説を出すため」と「出した仮説を検証するため」の作業では、求められる情報の内容が全然違う。146
・「縦横の論理が使いこなせれば、仮説が広がり、その精度も高まる」151
・「8割の当たり前のほかに、二割の気付きがあれば、その検証は成功」158
★★P173の「示唆を出す」(論点を絞り込み、方向性を提示する)方法の模範例。175
・「議題と論点を区別する」192 会議が紛糾するのは、「内容の不備」でなく「位置づけの不明確さ」に起因。203
★メッセージがついていないスライドは、「ついていない」のでなく「つけられない」場合が多い。
★★曖昧、抽象的、どちらともとれる表現は、何も言っていないに等しい。具体的にはっきりと表現。248 クリスタライズ。252
・レイアウトは4つ①連関図(因果関係)、②フロー図(流れ)、③樹形図(論理構成)、④テーブル図(縦横に意味を持たせた整理)261
★スライド作成の失敗例P275と模範例P276
★論理展開の型。281 285
★★会議資料パッケージの構成方法 289-290

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

何度でも読み返したい。ストーリー+解説でわかりやすい。
ポイントにまとめている点を振り返れば自分のものにできそう。
どんなビジネスパーソンにも通じるバイブルだと思った。
繰り返し出てくる、『相手が納得していなければ意味がない』はほんとにそうだと思った。独りよがりにならないように、相手を理解して、押しの提案力を今は磨きたいと思った。

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2025年03月21日

Posted by ブクログ

論理がつながっているかどうかを判断するのは相手次第。この点を認識できているかどうかは大きな違いだろう。

以前読んだ『論理的思考とは何か』にも似たような事がかかれており、相手が誰で、どんな立場で、現在どんなことに関心があるのかなど、相手の事を知らない限り、自分の提案が論理的かどうかは何とも言えないという事のようだ。

論理に普遍性は無く、時代や国、文化、社会、会社など、相手によって変わるという事を忘れないようにしたい。

あと、本書では、仮説や示唆など、仕事を進める上で重要な考えや技術が具体的に書かれており、時折読み直してみたいと感じた。

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2025年02月24日

Posted by ブクログ

10年前に出会いたかった。
大学であれだけ発表資料を作ってきたけど、めちゃくちゃ独学だったので体系的に学べてよかった。
個人的には、端的に伝えるための熟語化、これが一番気に入った。

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2025年01月17日

Posted by ブクログ

提案の技術について、非常にわかりやすくまとめられている。手元に置いて見返したい書籍

提案の技術
 的確に考える
  ①論理思考力
  ②仮説検証力
 的確に伝える
  ③会議設計力
  ④資料作成力

説明能力≠プレゼン・コミュニケーション能力
    =何を話すべきかが分かっている
 事前準備(どこがポイントか、が紙に落とせるレベル)

論理思考力:2つのスキル
 縦の論理:本当にそうなの?
  前提条件を合わせる
  グルーピングの失敗をなくす
  偶然を必然化しない
 横の論理:それだけなの?
  MECEにする
   →言葉のレベル感をそろえる(視点、切り口)
 2つを合わせてピラミッドストラクチャーで仕上げる

仮説検証力
 論点と仮説検証の2つが必要
 目的の理解→論点の把握
 (相手がどういう考え方で意思判断するのか、
  相手が何を知りたがっているか)
 →仮説構築→検証→示唆の抽出
 仮説:論点に対する仮の答え
    (最終の答えは何か、を意識する)
 検証:論理とファクト(事実、動かぬ証拠)で
    仮説を証明する
 示唆:仮説の裏付けがあり、自分の言いたいこと
    結論をまとめる
    (論点を絞り込むために役立つ情報)

答えが出ない
 ・論理が甘い、ファクトが足りないのどちらか。

会議設計
 議題(アジェンダ)と論点(会議の目的)を準備する
 全体と今回会議範囲を区別する
 相手の論理で語る

 会議の位置づけ(目的)3つの視点
  仮説検証思考:目的・論点・仮説・検証・示唆
  コミュニケーション:顔見せ・聞く・伝える・議論を交わす・意思決定する
  問題解決:現状・あるべき姿・解決策
 →それぞれ今回はどのフェーズにあるのか

 会議:新しい感、進んでいる感をだす。
    無理に話を進めない

 着地スタイル:以下に合わせて変える
  読む人(じっくり判断)or聞く人(早く判断)
  全体観派(横の論理)or芋づる派(縦の論理)
  トップダウン派orボトムアップ派

資料作成力
 相手に考えさせない。
 一目で理解でき、誰にも誤解されない。
  (背反事象をまとめる)


 

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ良かった
自分が普段思っていること、意識していることを相手に伝えるのが難しいと思っていたが、それが見事に言語化されていた。要約を作りたい。
筆者が30代前半でこれをかけると思うと嫉妬しかないが。。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全社会人におすすめしたい。
社会人歴10年以上になるが、今まで注意されてきた内容が多く書かれており、新入社員のときに出会っていれば、より多くの成果を出せていたと思う。

特に響いたのは、「示唆が無ければ提案ではない。」という言葉だ。
報告書や提案書では、ファクトや説明だけに終わらずに、相手の次の行動に繋がる「示唆」をしっかりと提示していきたい。

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2022年09月08日

Posted by ブクログ

・優れたアイデアは,優れた提案なくして実行には至らない.「いかに考えるか/いかに伝えるか」というコンサルとしてのバリューチェーンの両方に重きを置いて,提案作成,会議設計,資料作成といった各パーツにおけるノウハウを詰め込んだ本.

本書の全体を通して,構成及び各パーツそれぞれに大変に論理性があり,腹落ち感がある.

”提案とは通らないものを通すことに価値がある”

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耳では理解できたつもりでも資料にすると落とせないー>理解や整理不足
「資料作成」は情報の整理し,矛盾を解決し,物事を的確にする.

論理的とは:話がちゃんと繋がっている
 縦に繋ぐか(因果関係),横に繋ぐか(MECE)

納得しない場合の反応
「本当にそうなの?」(縦のつながり不十分=話が飛んでいる)
「それだけなの?」(横のつながり不十分=話が抜けている)
起きていること:”聞き手の中で”話が縦横綺麗に繋がっていない.

★論理的かどうかは相手が決める.話が縦につながっているかどうかに絶対的基準はない
 強いていうなら相手が腹落ちする程度の繋がりが基準
 わかっている相手にくどくど説明するのも良くない.
 例:風が吹けば桶屋が儲かる
 
なぜ縦の論理(AならばB)を作るのは難しいか
・前提条件が揃っていない
 (Aに聞き手が認知してないA’やA’’があるため,A->Bの繋がりが弱く見える)
・聞き手目線で異質なものが同質化されている
 (Aに対し聞き手がA’やA’’をイメージしていて,それがBにつながらない)
・偶然の必然化
 (話者にとっては必然だが,聞き手は偶然と捉えるため納得できない)

横の理論をどう作るか→漏れなくダブりなく
・言葉のレベルを合わせる
・誰のどんな場面を切り取るか
・漏れなく→全体をまず定義し、フレームワーク活用して切り取る(6次元)
・ダブりなく→ベン図(mecnマトリクス)でチェック

フレームワーク 5P 3C AIDAS、PDCA など
自分なりのフレームワークを作るための発想 6次元
目に見える3次元:縦横奥(目に見える世界)、
目に見えない3次元:時の経過、情報やものの流れ、人間の気持ち、瞬間

ダブりのチェック→meceマトリクス P90

P106 社長とコンサルタントとの論点のズレ
"ビジネスの世界で大事なのは、相手を納得させること、腹の底から理解してもらうこと、そして何か結果につながる行動を起こしてもらうことだ。「論理思考」そのものは、手段であって目的ではない。"

★「相手の疑問を知る」ために探りを入れるプロセスを「論点を出す」と言う。「その疑問に対する客観的な答えを準備し、相手の疑問に答える」と言うプロセスを「仮説を検証する」と言う。
"「仮説検証」とは、「まずは相手の疑問すなわち論点を洗い出し、仮の答えを推測した上で、それに対して答えるための客観的な証拠を準備すること」だと私は理解している。"
→論点思考+仮設思考だな

仮説検証のファーストステップは目的の把握、それには
・議論のスタンスの確認
・相手の要望を確認

論点 = 
・検討することでより良い意思判断ができる項目
・相手がまだ確固たる答えを持っておらないため,意思判断にも影響しうる事柄
→イシューにおけるサブイシューかな?

仮説=論点に対するヤマカンの答え
 論点なきところに仮説なし
 仮説と答えの違いは裏付け(質・量)の有無
 仮説検証の逆=絨毯爆撃・総当たり
 仮説検証:こちら側が考える
 絨毯爆撃:相手に考えさせる(相手に考える負担を強いる)

論点→(ヤマカン)→仮説→(仮説検証)→仮説2..→答え
ヤマカンの材料:
日頃から集めている,広くて浅い,入手しやすい情報,whatやhowの疑問
仮説検証の材料:
特別に集める,狭くて深い,手の込んだ情報,doやisの疑問

示唆を出す:
相手の疑問や白黒ついてない物事から論点をだし、論点に対する仮説を持ち、その検証を経て総じて"言いたいこと"、"論点を絞り込むために役に立つ情報"

会議がしらける、盛り上がれない理由
・会議をしているんだという認識の欠如
・議題と論点の区別がついていない
・提案の全体と部分の区別ができてない
・相手を把握できてない
・着地点

行けてない会議→位置付けが不明瞭
位置付けをクリアにすることで、何をインプット・アウトプットにすべきかもきまる。
インプットには進んでる感と、something Newが必要

メッセージ、チャート、スライド、パッケージ、マテリアル
説明、ファクト、示唆
トピックセンテンス、ボトムセンテンス

良いメッセージを書くための枠組み
合目的性・斬新性・明確性・方向性

パッケージの単位=示唆(相手の論点に答え次の行動につなげる)

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2022年06月03日

Posted by ブクログ

非常にわかりやすい良書。
相手のスタイル(性格)や理解度に合わせて、資料を作成しプレゼンするというのは、ハッとさせられた。気付かぬうちに凝り固まっていた自分の仕事スタイルも、時には見直しと改善が必要であることをこの本を読んで痛感した。

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2022年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

提案は常にしている。大きものから小さいものまで。その中で提案力を向上するために、縦のつながりと横のつながりを意識して資料作成、説明しようと思った。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

高田さんは問題解決の本で大好きになり、問題解決を何度も読み返しているなかで、そういえばロジカル・プレゼンテーション読んでないやん、ということで読書開始。
問題解決よりは分かりやすく(扱っているテーマのレベルが違いすぎるので当然だが)、資料作成やプレゼンにおいて、思考がスタックしてしまう、話が通じない原因と対策を、心構え含めて丁寧に解説されている。若いビジネスパーソンほど読んでほしい。

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2025年07月26日

Posted by ブクログ

紙質がとても好き笑
働き始めて読むと、沁みるなあ。何度か読み直すと、どんどんわかること増えていきそう。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

提案は通らないことを前提で考える。MECEは2次元でしばしば考えられるが、そもそもの論点という軸で3次元で捉えた方が良い。質問は、聴衆のそれぞれのバックグラウンドに基づいたものが来る。社内プレゼンの場合は、誰にプレゼンするのか、自分のプレゼンに対してどういうリアクションあるいは行動変容を起こさせるのかを明確に想定してロジックを組む。相手が読んで理解派か聞いて理解派か、全体派か芋蔓派か、トップダウン派かボトムアップ派かを把握できればそれに応じた資料作りが可能。

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2024年01月12日

Posted by ブクログ

各プレゼン、資料作成、会議運営などの
ポイントが簡潔に要点としてまとめられているので
わかりやすい。社会人の初めに読むと効果的。
また、行き詰まった時にこの本を読んで
原点に立ち返るのも有効だ。

ストーリーに男しか出てこないのは時代だね。

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2022年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

▪️第一章
・紙にまとめるという作業は、自分の頭の中を整理し、矛盾を解決し、的確に物事を考えているということである。
▪️第二章
・論理的かどうかは、相手が決めること。
・人間は自分の頭の中に必ず隠れた前提を持っている。それを洗い出すためには、全く価値観の異なる人の話を聞くこと。
・論理的に話すためには、この話はもっと細かく分けて議論する必要はないかと問いかけること。
・自分の話している因果関係が偶然か必然かを考えるには、時間の流れに沿ってその経過がどうなるかを、極力否定的に考えてみよう。
・視点を揃える上で大事なことは、それは誰の言葉か?を考えること。
・切り口を揃える上で大事なことは、それはどういう場面の言葉か?を考えること。
・MECEは六次元(見える三次元+見えない三次元)
…時の流れ、人の気持ち習慣、情報の流れ
▪️第三章
・仮説検証とは、論点を洗い出し、仮の答えを推測したうえで、答えるための客観的な証拠を準備することである。
・仮説検証のステップは、
①相手の目的への理解
…どういうスタンスでこちらの話を聞いているのか?
②論点の把握
…話をする上でのポイント、相手が知りたいポイント
③仮説の構築
…答えのヤマカンを持つ、ぶつけて答えを探る
④検証の実施
…正しく客観的な動かぬ証拠を揃える
⑤示唆の抽出
…動かぬ証拠をもとに相手の疑問に答える
・コミュニケーションのポイントは、
「議論のスタンスのとり方」と「相手の要望の理解」
・コミュニケーションのスタンスは2種類ある
①何かの意思判断をしてもらいたい
②単に話を聞いてもらいたい
・意思判断を求めるには、具体的な話で締め括る
・まず「相手の話をしっかり聞いて理解をする」
・相手がどういう考え方で意思判断をするのかを知ることが大切である。
・仮説とは手近な情報を可能な限り集めて答えを推測すること。
・仮説構築のために行う作業は3つ。
①論点をしっかり頭に入れる
②つねに答えは何かを意識する
③とにかく多くの情報を眺める
・検証とは「8割の当たり前を証明すること」、そしてその作業を通じて「2割の気づきを生み出すこと」
・示唆とは、論点を絞り込むために役立つ情報を提供する。
・インパクトのある示唆を出すには、どこを相手が最も知りたがっているかを考え論点を絞り込むこと。
▪️第四章
・会議の設計がうまくいかないのは、以下の理由
①会議をしているという認識がない。
②議題は準備されているが、論点が準備されてない。
③提案全体と、今回の提案の区別ができていない。
④相手の論理で語られていない。
・会議設計では、「今日はどこまで話を持っていくか」という着地点と、「どんな形の会議にするか」という着地スタイルの設計が重要である。

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

仮説検証や会議設計について、勉強になった。
現状分析が大切。資料作成術は倉島さんの本と併せて読むと良いと思う。

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2022年04月19日

Posted by ブクログ

非常にわかりやすく、この本の内容自体がロジカルだった。自分の考えたこと、提案というのは無条件に素晴らしいものだと思い込み、伝わらないと相手が悪い、と拗ねてしまう人が多いように思う。冒頭で、論理的かどうかは受け取る相手が決めることである、と書かれていて、仕事でなかなか提案が通らずなんだかなーと感じていた時期でもあったので、自分の姿勢を正さねばと思い返せた。今のタイミングで読んでよかった一冊。

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2022年02月16日

Posted by ブクログ

かなり丁寧で分かりやすく、学生の身でも参考になった。
プレゼンそのものの技術というより、そこに至るまでの準備や、ロジカル思考について学べる。
提案を通すということが難しいということを仕事に就いて実感した時に、教科書的に読み直したい1冊であることは間違いない。

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2021年12月06日

Posted by ブクログ

ロジカルシンキング、それを伝える技術(プレゼンテーション)を学べた
具体的な手法についても記載
・論理構造の縦の論理・横の論理
・仮説思考
・会議設計
・資料作成技術

それぞれの内容についてより深く学ぶ必要ありと感じた

・相手に考えさせたら負け
・論理的かどうかは相手が決めること
この2点についてはハッとさせられた

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2021年10月28日

Posted by ブクログ

自分はつくづく伝えることが下手だと感じるので、ロジカルに伝えて提案を通すスキルを身につけたいと思って手に取った。
基本的な内容だけど普段実践できてないことが多いと実感。改めて、縦の論理を繋げるためのステップを意識すること、また相手の疑問点を想定し、どうすれば納得するのかを考えることが必要だと思った。
日常生活の中での「提案」から実践していきたい!

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2021年09月23日

Posted by ブクログ

提案を通すために必要なことが凝縮されてある本だった。ロジカルシンキングから資料の落とし方、会議の設計の仕方までとても勉強になった。
実践していかないと身につかないと思うので、大学生活でも生かしていきたいと思う。コンサルとして働くまでにある程度は身につけておきたい。

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2021年05月25日

Posted by ブクログ

参りました!という感じ。
勉強になりました。
難しいですが、なんとか私レベルにも
理解できるように平易に書いてくれています。
最後の資料作成だけは、
他の専門書でもっと良いのがあったな、
の四つ星です。

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2021年05月09日

Posted by ブクログ

正直、ビジネスの現場でしか活きないビジネス本なのであろうと高を括っていたが、実生活における”提案”の根本となる理論が詰まった書籍であった。”提案”の技術は、ビジネスだけではなく人とのやりとりで常に必要となるものであり、コミュニケーションによって生じる時間とストレスを削減できる必須のスキルであると気付かされた。また広義の意味では、自分自身への提案である意思決定にも応用ができる。根本の理論を説くことができる本書の大きな要因は、曖昧な言葉の定義をわかりやすく言い換えていることにある。縦横の論理を「本当にそうなの?」「それだけなの?」と言い換えたり、論点を「相手の意思判断に影響をおよぼす判断項目」と言い換えるなど、当たり前の様に使う用語をここまで明快に落とし込んでいる点は目から鱗であった。就活という文脈で提案の技術をアウトプットしていくことが楽しみとなった。

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2025年03月29日

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