あらすじ
『血脈』登場人物たちのセピア色のアルバム
破天荒な佐藤家一族を描く大河小説『血脈』を振り返り、作品世界の紹介と関連エッセイや対談を収録。当時の貴重な写真も多数掲載
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Posted by ブクログ
佐藤愛子『血脈』のいわばリファレンスブック。写真(アルバム)が40ページ、関連年表が12ページ、系図が2ページ。そのほか、出版直後の講演や対談もある。『血脈』本体2000ページに挑むには、この補助具はあったほうがいい。
北杜夫は同人誌時代からの「悪童仲間」。その北は、自分の一族(斎藤家)のことを大河小説『楡家の人びと』に書いた。これに刺激(挑発?)された結果、35年して『血脈』は書かれることになった(別タイトルをつけるなら『佐藤家の人びと』か)。
『楡家の人びと』をリスペクトしながらも、北に対しては、自分の場合は執筆に12年をかけ(北の場合は3年)、登場するのはみな変な人たちばかり、とマウントをとる。張り合い方がいかにも「悪童仲間」らしい。