あらすじ
天才青年の暴言は世界一甘い口説き文句!?
新米王宮呪い師になったエレインを待っていたのは、天才・変人・無表情で有名な青年ラキスヴァデリの補佐という任務。性格は最悪だけれど呪い師としては超一流のラキス。出世のためにエレインはラキスの世話係として奮闘するが、いつか彼を踏み台にしようと決意している。けれどもラキスは「僕を追い抜くなんて絶対無理だよ。エレインは抜けていて、かわいいね」と暴言気味の言葉を吐きながら、頭を撫でてきたり抱き上げてきたりと、エレインの感情を逆なでしてくる。「やっぱりラキスなんか大嫌いだ」と思うエレインだったが、なぜか最近、彼の言葉が甘い口説き文句に聞こえて動揺するように…。
そんな頃、王宮に謎の蛇が出没、人々を襲いはじめる。蛇にかまれた者は「愛する人の記憶」を失う呪詛にかかってしまうらしい。エレインは勝手な行動をするラキスに反発、自分ひとりで事件を探ろうとするが!?
傍迷惑なほどピュアなふたりの、すれ違いラブロマンス!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感情タグBEST3
ヒーローの台詞が面白い
初めての作家さん読みです。ストーリー、設定がきちんとしていて、話の流れに山あり良かったです。ラキスの誉め言葉、例え話の裏というか本当に言いたい事を読み取るのが面白かった。エレインは嫌いと言い続けていてもラキスの本質をちゃんと理解していて、でも色恋にはかなり鈍いお約束キャラですが、自分の足で立とうと頑張る女の子は応援したくなります。周りのキャラも、特におじキャラ二人が良かったです。
Posted by ブクログ
宮野さんの作品は個性的で割と好きなんですけど、これはけっこう普通な感じ。まあ、ラキスヴァデリの性格は変人の方に寄っていますけど・・・。
嫌い嫌いも好きのうちっていうか、嫌っているラキスヴァデリに惹かれていってるエレインと、どうも最初からエレインに好意を持っているけど、それがうまく(?)エレインに伝わらないラキスヴァデリ。周りはラキスヴァデリの気持ちに気付いているのに、当の本人は気付いていない。そんな二人を周りの人と同じく温かい目で見ちゃいました。
後半、ラキスヴァデリへの気持ちに気付いたエレインが急に積極的になってキスをせがんだりしてるところとかは、ちょっとニヤニヤしちゃいました。
エレインが手紙を書いていた妹が実は死んでいたりするところとかは、宮野さんらしいなぁって思いました。
イラストはくまの柚子さんなので、かわいいです。
Posted by ブクログ
大嫌いな天才呪い師ラキスヴァデリの補佐役になることになったエレイン。一方ラキスはエレインのことが可愛くて仕方がないが、その性格から口説き文句もちょっと変わっていて、そこにエレインの鈍感さも加わり、ラキスの気持ちはまったくエレインには伝わっていない。そんなある時、王宮に愛する人の記憶を奪う力を持つ蛇が出現して…。
なんかいつもの宮野さんの話とちょっと違和感があったかも。すごく王道のラブコメだったから。けれどキャラクターの性格はやっぱりちょっと変だったかも(笑)まぁそこが良いのですけれど。ツンツンしてたエレインがデレるあたりからは、もう2人の世界でしたけれど、序盤のエレインの可愛さはラキスじゃなくても可愛いな〜と思ってしまうぐらいでした。
あとエレインの妹のこととか、ラストの蛇の原因なんかはシリアスな感じで宮野さんらしさを感じました。