あらすじ
「好きっていうより いとしい」
ある日の朝、小学生のときの同級生・杉本と妹尾は再会した。
偶然同じアパートに住んでいたふたりの間に生まれる交流。
大人になった妹尾はつかみどころがなくて、まるで猫みたい。
そんな妹尾を杉本はなぜだか放っておけなくて……
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Posted by ブクログ
まず絵が好み。
そして絵津鼓さんの描く髪の毛がめっちゃ好き。毛流れ綺麗だし柔らかそう…。
作品内容は…なんだろう、ただのふわふわBLじゃなくて、こう、主人公杉本を深くまで掘り下げている話。読みながら何度も「これBLってジャンルでくくるのもったいなくなーい!?」ってなるやつ。
恋で一喜一憂とかじゃないのよ…。妹尾という人間に救われ、家族と向き合い、仕事と向き合う…人生を描いてるのよ…。
だからなんも考えなくていいBLではない。そういうの読みたいときは読んじゃだめだ。これ読んだら考えさせられちゃうぞ。
だって自分の生活においても杉本と同じ悩みの人は多いと思うもん。家族とのわだかまり、仕事に対するもやもや。あるある。
でもさー、その杉本がさー、妹尾と触れ合うことによって、妹尾に救われることによって人間らしくなるというかさー!!
ていうか妹尾の過去凄まじいな。過去のエピソード説明を5ページくらいでやってもうてるけどこれもっと深く掘り下げれる話だろ…と思ったらその話が「モアザンワーズ」という漫画で発刊されていることを知った。即買って読んだ。その感想はそっちに書くけどね!
BL的萌えをあげると
・「鼻だけでも俺って分かる?」
・「ソファな」
・男二人で台所に立つ、そして二人で食べる
・ていうか二人が生活してる
・突然棒読みになる妹尾
・そしてラスト!!!
に、ツボをえぐられました。
会話劇がすごく自然で、おもしろくてよい。大阪よりキツくない柔らかな関西弁。
2巻ももうすぐ出るとのこと!たのしみー!
Posted by ブクログ
関西弁がかわいい。絵柄もポップ。ストーリーも良かった。
妹尾みたいなふわふわした人間が側にいたら心が癒されそうだなと思った矢先の、まさかの子持ちという事実。血は繋がっていないけど。
杉本も仕事のこと、家族のことで悩んでいたけど、妹尾がいたおかげで上手くいったんだと思う。
良い作品だった。
Posted by ブクログ
まるごと一冊表題作です。
元も子もないですが、全然BLっぽくないとこが良い笑
誰かをゆるせんことで
自分もゆるせんようになる 妹尾も俺も
妹尾頑張れ
俺も頑張るから
あとがきを読んで、作者の絵津鼓さんの真面目なお人柄が伝わってきました。
らぶらぶBLではないけれど、
誰かを自分の心のテリトリーに入れることで、自分の中に色んな影響が出るんだな~と、改めて実感させられた作品。
その後の二人の人生をBLとか関係なしに応援したい…!
(とりあえず、カバー裏のスギモンの進路に一安心)
なんなら、逆のアフターとか描いてくれてもいいんですよ絵津鼓先生!?!スギモンの可愛いとこ描いてくれてもry
疲れた心にご馳走さまでした(*^^*)
Posted by ブクログ
結構重い…。の割には当事者(攻め受け)たちは簡単にくっついたし、BL的萌えが無かった…な。えちしてるけど。
受けちゃんの魅力がいまいちなのと、彼の過去がちょっと…(子供つくろうと元彼と女の子で3Pした…)…ダメでした。
Posted by ブクログ
絵津鼓さん初コミックス。最近の新人さんは漫画描き慣れてる感がスゴいあるなぁ。絵柄や作風は、サラッとしててノジコさんとか近いかな。結構重い内容を、キャラの性格と湿度のない作風でアッサリ風味に仕上げてる。
決して嫌いな内容じゃないけど、じゃあ好きかと聞かれたらNOかな…。二人の関係は私がBLに求めるモノじゃない気がするし物足りない。でも漫画としては面白いと思う。よく『BLはファンタジー』と言われるけど、これは人間の弱さや葛藤や悩みが描かれていて、少なからず女性も絡んでいて生々しい感情が渦巻いている。その重さを関西弁が削いでくれる、絶妙なバランスがある作品。
「好きっていうより いとしい」
この台詞は素敵だった。幼馴染みの再会して、過去のしがらみや将来への不安を抱える二人が寄り添うように身を寄せる、その理由のすべてがこれだよね。
日常淡々系の漫画も嫌いじゃないので次があればまた読んでみたい作家さんだけど、LOVEの形は人それぞれだからな。今回は自分のツボにハマらなくて残念★