あらすじ
伊助の見立てた着物の評判は成田屋贔屓の間で瞬時に広まり、彼が番頭を務める我楽多屋ではお客が鈴なりに。その献身的な努力は実を結び、客を満足させる“本物の商売”を知ったお蝶の胸には新たな思いが生まれ……。江戸の人々の生き様を描く時代叙情詩、堂々完結!
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Posted by ブクログ
良かったです。
どうしてもイメージ的には「必殺仕事人」を思い出してしまうのですが、眼には眼を歯には歯を―何の罪もない人を酷い目に遭わせた咎人を殺すだけでなく、また、生かしてあげるところがとても良いと思いました。
特に「お貞始末」は、ワガママで男好きのお嬢様がこのままでいけば転落の人生は間違いなしなのに、兇次さんが手を貸して尼寺で「再生」させてあげたところに救われるような気がしました。
―口入屋兇次の預かりとなった人と仕事の縁結び、しくじったことは一度もない。
人として生まれ変わったお貞を兇次さんが新しい奉公先に連れていくところで物語りは終わります。
兇次兄さんの言葉が印象的でした。