あらすじ
『ぶっせん』『イムリ』と常に話題作を送り出し、唯一無二の個性を発揮し続ける鬼才・三宅乱丈の代表作、大きな話題を呼んだサイキック・ロマン巨篇が、全編にわたる徹底的な加筆修正と150ページ以上の描き下ろしクライマックスを加えた「完全リマスター・エディション」が、ここに新生!
数々の話題作を手がけるジェノスタジオによって、アニメ化が決定!!
監督を務める大森貴弘氏が10年以上、映像化を切望していた本作。
シリーズ構成は『夏目友人帳』で大森氏とタッグを組んだ、村井さだゆき氏。
【イントロダクション】
人の脳内に潜り込み、記憶を操る能力を持つ者達がいた。
彼らのその力は、事件の揉み消しや暗殺など、裏の世界で利用されてきた。
人の精神を壊すほどのその力は、同時に彼ら自身の心を蝕んだ。
彼らはお互いを鎖で縛り付け合うように、脆く危うい心を守った。
彼らは恐れと蔑みからpet(ペット)と呼ばれた。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
共感力が強すぎて(というふうに解釈している…精神感応かもしれないけど)自分の心と他人の心の区別がつかないから自分の心が保てず記憶がない能力者たち、一番幸せな記憶「ヤマ」を分けてくれた「ヤマ親」を慕うから『pet』。
1番幸せな記憶「ヤマ」と1番苦しい記憶「タニ」、そのどちらかが損なわれても人の精神は崩壊してしまう…でもその記憶を能力者たちは削ったり作り変えたり、人の心の拠り所とは?とか考えてしまいます。記憶は出来事そのものにその時の感情が加わって美化されていたり余計に凄惨になっていたりするので。
「イメージ」を持ってて記憶の操作が出来る人たちは林・司・悟・ヒロキで、桂木はそこまで出来ないのかな…潰すだけは出来るとかなんとか。桂木のあれはタニに近いのか、強烈でした。フロッピーディスク懐かしい(アニメではさすがにUSBになってた)。司と桂木の関係なんだっけ。。
「頭痛にはこれが1番だぞ!」が好きです。
リマスターエディションを購入したので再読していますがやっぱりとっても面白いです。三宅乱丈さん初めて読んだのがこの作品だったのでてっきり男性作家さんだと思ってました。漫勉みてびっくりした。お話もだけど絵が……偏見でした。。
見つけた〜!
以前アニメでこの作品を見てクセのある絵だなぁ〜って思いつつなんとなく見てたんですが、最近この作品が気になって…凄く細かい設定だったなぁ〜ってもう一度今度は原作を読みたい!って思って探してたんですよ〜まだ一巻じゃなにがなんだか分からない感じですがここから色々分かってくるのか!ってちょっと楽しみです。じわじわとクル作品ですね。
アニメから入りましたが
アニメがとても面白かったので、漫画も読みたいと購入しました。
アニメで描かれてない部分も描かれていて満足です。とても面白いです。
Posted by ブクログ
全巻再読。
何度読んでもやっぱり凄い設定と構成力。『AKIRA』読んだ時と同じ様な衝撃を感じた。読後感とかも。
まさか最後の最後におっさんの記憶に泣かされるとはね……ずるいわ桂木さん……
Posted by ブクログ
絵柄が苦手、なんて敬遠しないで読んでほしい。人の記憶はヤマとタニで構成されている、ペットは飼い主を絶対裏切らない、等設定がすでに凄い。
それを描く画力がさらに凄い。1巻で引き込まれる。ヒロキがかわいい。泣ける。まだ書き下ろしたという新装刊のラストシーンを読んでない。
Posted by ブクログ
リマスター・エディション全5巻完結。
大の乱丈ファン。最高。
読んでいない人は是非読んで欲しい。
と言うか何でこの作家さんはもっと評価されないのだろうか。
Posted by ブクログ
特殊な超能力を持った人たちの…戦い?。この作者はすごいと思います。天才。読みごたえはありますが、かなりグロい感情ドロドロで、読むと疲れると思いますが。最終巻が泣かせます。
Posted by ブクログ
全巻見た。とにかく面白い。映画インセプションの設定も pet 見た人は、あぁ、 pet みたいって思ったんじゃないだろうか。三宅乱丈は自分の中でのベストオブマンガ家。
Posted by ブクログ
設定から、説得力、全体のストーリー構成に至るまで、パーフェクトすぎる。
強いて言うなら映画の「ザ・セル」に近い感じか?
なぜこの作品がもっと有名にならないのかが、ものすごく不思議。
Posted by ブクログ
全巻(1~5巻)
他人の心の中に入って、記憶を操作する人達の話。
リマスター版なので、原作に加筆・修正されている。
この作者の絵は特徴があるので好き嫌いが分かれるかもしれないが、非常に面白い。最近の映画でディカプリオが主演していた「インセプション」とコンセプトが少し似ている。でも、この作品の方がずっと早い。
Posted by ブクログ
前のエディションも全部持っているのにまた買ってしまった。後悔なし。かなり加筆されていて、わかりやすくなってました。そういえば、スティーブン・キングのThe Standもabridged versionの後で完全版をまた買ってしまったなあ。これも後悔しなかったけど。
Posted by ブクログ
私の中でベスト5に入るマンガです。
とにかく奥が深い!
心の中に誰もが「ヤマ」と「タニ」を持っていて、
この2つの思い出が、精神を秩序付けている。
というのがコンセプトを元に、少年たちの人生が描かれます。
なくなってしまったら、自分が自分じゃなくなるような思い出。
私にとっての「ヤマ」と「タニ」は何だろうと考えました。
そして、さらに新しい「ヤマ」と「タニ」に塗り替えられるかもしれない。
生きる意味について考えせされれるマンガでした。
シンクロ
他人の心象風景に入り込み、さらにそれを弄ることができる
能力者達の話。描き方が独特。イムリの時も思ったが、
猜疑心や嫉妬といった悪感情や、能力は低いのに自尊心だけ
強いような人物を描くのが上手い。
匿名
絵柄は好みを左右する
ストーリーがとにかく面白い!
面白いが故に、絵柄が正直残念です。それだけがマイナス点。この絵柄は、だいぶ好みを左右すると思うので…正直絵柄に関してはあまり好きじゃないです。線も雑だし。
でもとにかく面白い!!
Posted by ブクログ
現代日本を舞台とし、潜在意識の世界を視覚化、心理学的テクニックを駆使して相手を支配したりする様をえぐいまでに描写。
目に見える形でこういう心理的操作を見せてくれるのはありがたい。
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『ペット』はなかなかエグかったけど、ヤマとタニの描写とかなかなか参考になる点が多くてよかったね。
精神分析と魔術に興味ある人には、ぜひ読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
相手の精神(記憶)に入り込み、精神崩壊させ廃人に追い込む「潰し屋」達の話。
結構昔読んでとっても面白かった。
完全版が出たと聞いて、こちらが気になっている。
精神的な戦いも面白かったけど、何よりも
ヤマとタニという設定。
能力者である「ペット」と、
その精神均衡を保つためのヤマを持つ「イメージ」使い、
この二人一組みの必要性、依存関係を上手く構築する
要素になっていて、俄然面白くなっていたと思う。
キャラも立っていたしストーリーも面白かった。
でも一番はこの世界観の設定が面白かった作品。
Posted by ブクログ
O竹さんから、通常版全5巻とリマスター版最終巻を貸していただく。記憶の中にある、一番幸せな「ヤマ」と一番恐ろしい「タニ」は光と陰のような存在で、どちらが欠けても人は狂ってしまうという点や、記憶を全て消してしまうことは救いにならないという描写にすごく共感。複雑な物語ではあったし、描写も気持ち悪かったけど、読み応えのある作品だった。
Posted by ブクログ
完全版……でいいのかな、これは。
連載当時は打ち切られたときのあのショックが大きかっただけに、今回のリマスターは非常に嬉しい。
『ぶっせん』の時もそうだったけど、この作者の伏線の張り方というのは異常とも思えるほどに上手くて、ペットでもそれが存分に発揮されているわけで。
何はともあれ、あの面白すぎたマンガがきちんと(多分)終われる事が嬉しくてたまらない。
Posted by ブクログ
独特な世界観と速いテンポで繰り広げられ物語に引き込まれる。
誰に感情移入をすれば良いのか、誰を信じたら良いのかわからない怖さがある。
辛い
とにかく終始見えない檻の中に閉じ込められているかのような閉塞感と圧迫感に包まれて、読んでてずっとつらかった。解決していないことばかりで物語は終わって、それもまた辛い。おもしろかったのだけれど、設定やストーリーが理屈っぽく感じられることがあってどこか入り込めない部分もあった。