あらすじ
関ヶ原の役を契機に東西に分断された日ノ本。神豊諸侯連合が治める西では陰陽道が発達して妖(あやかし)が跋扈(ばっこ)し、帝国議会政府が治める東では封神兵器・鬼巧(きこう)が開発されていた。西の独立自治区・京で暮らす医学生・竹中光太郎は、貧しいながらも学問に打ち込む日々に幸せを感じていた。一方、東の帝国陸軍武官・真田幸成は不祥事を起こし飛騨に左遷されていたが、公武合体を目論む帝国政府元老・井伊直弼の密命を帯びていた。だが井伊は勅許を得ぬまま米国と通商条約を締結、その独断に抗議するため加賀前田家が軍を起こす。そして、この蜂起に端を発する東西合戦で、光太郎と幸成は望まぬまま相まみえることに――幕末を舞台に科学と妖術が衝突する、大河スチームパンク。
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Posted by ブクログ
妖が存在し、対抗技術「鬼巧」が発展した日本。関ヶ原の合戦以降、陰陽道や妖が主力の西日本と鬼巧中心の東日本に分かれていたが、西洋諸国の開国要求に混迷中の時代。
西日本での日常と、東日本での陰謀を進めつつ、戦争へと突入していく話。
現実とはズレた世界を描いてるあたりは良い。戦争が始まってからの展開が急で、クライマックスは主人公の剣戟がメインになってしまい、鬼巧・妖がが活躍することなく終わってしまって残念。