あらすじ
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鬱々とした私小説
江戸川乱歩にも同名の作品があるが、似ても似つかない。あちらは物体としての鏡だが、こちらは自意識の象徴としての鏡である。主人公の近親憎悪がひしひしと感じられて、読むのが辛い。四十歳を前に自殺した作家の、晩年近い作品なので、さもありなんというところか。『爪』の頃のような作品が書き続けられたら、もっと長生きが出来たのだろうか……