あらすじ
長谷川町子の実妹の初エッセイ。──町子姉は頭がよくて、悪ガキで、甘えん坊でした。ワンマン母さんと串だんご三姉妹の昭和物語。
女子大時代には文豪・菊池寛氏に師事し、『サザエさん』の制作を陰で支え続けた実の妹の、初めての書き下ろしエッセイ。
「町子姉」と長谷川一家の、戦中・戦後の貧しくも明るくたくましい暮らしと、町子さんが亡くなるまでの波瀾万丈のエピソードを綴った。貴重なプライベート写真も収録。
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Posted by ブクログ
何年もまえに朝ドラになった長谷川町子さんの姉の「まー姉ちゃん」。
国民的アニメ「サザエさん」の作者長谷川町子さん。
そのどちらでもない、三女の洋子さんの戦前から今へと続くおはなしですよね。
この個性豊かな家族に囲まれ一番普通に生きてきた洋子さん。
町子さんたちとの独立に一番書きたかったことが書かれてると思います。
それにしても、サザエさんて強いのね。
Posted by ブクログ
結局のところ、終戦直後の女所帯の母親が
いかにして娘たちを一端にするための奮闘を描いた実話。
そして三姉妹の末っ子の筆者が
世間の憶測を正す事実がつづられていて
すがすがしく描かれた実話。
お母さんが認知症で入院した老人介護施設は扱いが酷く
感情の激しい母親に鎮静剤を与えていた話や、
著者が夫亡き後、迷いながら娘を育てた苦労、
そしてお母さんが亡くなったあと税務署がやって来て
資産を調べそれが意外と少なかったという事実・・・
そんな、うちあけ話、かる~くされていて
そのかる~さが、
事の重大さがひしひしと伝わって、
こういう本の役割って、読んだ人の気持ちを軽くするんだなと
痛感した本です。
朝ドラのカーネーション、あの時代とリンクする
良いお話です。
サザエさんと長谷川町子がお好きな方はかる~く
読まれたらいかがでしょう。