【感想・ネタバレ】ミサイルとプランクトン1のレビュー

あらすじ

田中ロミオ初となるオリジナルコミック原作を、気鋭の作家・筒井大志が描き上げるSF青春群像劇が開幕! 青海翔太や達子祥ら、ミサイル部の面々は、日々自作ミサイルの完成を目指して活動を続けていた。その目的が背負うものは、あまりにも大きくて……。壊れてしまった世界の中で、それでも僕らは恋をする──。

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Posted by ブクログ

複雑ですれ違う恋愛模様、青春の痛み・悩み…よりもロミオ世界が強烈過ぎて、あぁロミオだなぁって印象になっちゃうのがどうしたものか。

壊れてしまった世界、壊れてしまった生活、壊れてしまった人たち。
相変わらず壊し方が上手いな、と思います。世界が壊れてしまった理由、世界が壊れたから生活が壊れ、そしてそこで動く人達の心が壊れる。流れるかのように自然に絶望感が漂っております。
少年少女達の笑顔の裏に歪みきった思いがあって、切ないやら空しいやら。
どういう形にせよ皆頑張っているし、この状況を打開して欲しい…とは思うのですが、問題が解決すれば同時に今の幸せが終わるという、巧みな詰み具合なのでどうしたものか。無難なハッピーエンドが想像できないんですよねぇ…。

しかし。
単純に漫画として絵としては可愛いし非常に賑やかなので、普通にドタバタコメディとして読んでも面白い(だから逆に世界の異常性が際立つのだけど)。
1・2話で「まるで何事もない日常のように」描かれている世界が、まさに漫画でしか描けない世界(漫画的表現を利用したミスリード)だというのも実に上手いですしね。

とりあえずサチが可愛いし応援したくなる、ってだけでも読み甲斐はあります。…恩田後輩はエキセントリックというか、エロゲ的というか…ちょっと難しいなw

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2014年12月21日

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