【感想・ネタバレ】香乱記(一)のレビュー

あらすじ

悪逆苛烈な始皇帝の圧政下、天下第一の人相見である許負は、斉王の末裔、田氏三兄弟を観て、いずれも王となると予言。末弟の田横には、七星を捜しあてよという言葉を残す。秦の中央集権下では、王は存在しえない。始皇帝の身に何かが起こるのか。田横は、県令と郡監の罠を逃れ、始皇帝の太子・扶蘇より厚遇を得るのだが……。楚漢戦争を新たな視点で描く歴史巨編、疾風怒濤の第一巻。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

楚漢戦争を、劉邦でも項羽でもなく、田横の視点から描く歴史長編。
第1巻は秦の始皇帝の死まで。長編『劉邦』においては有徳の人として書かれた劉邦が、田横視点ではどのように描かれるのか、今から気になる。

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2018年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宮城谷昌光の得意な中国は春秋戦国時代でも、戦国末期~秦の時代を表した一冊です。
秦は中国を統一したとはいえ、現実的には一代限りの王朝ですから、残念ですね。

 香乱記は春秋から続く大国、斉の国の田王子たちの生涯を書いた作品ですが、宮城谷さんの作品とは思えないくらいこの話からは後味の悪さが漂います。

 劉邦という人物の開祖にしてはあまりにも血なまぐさい政略が、宮城谷節を用いても清浄化出来なかったのかも知れません。

 第一巻では話はまだそれほど暗くもなく、この評価です。

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2011年01月24日

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