あらすじ
能力開発の実践手法・NLPを使ってコミュニケーションの様々な問題を解決する方法を、マンガを交えてわかりやすく紹介。
主人公は実家を継いでスーパーの社長に就任した日吉杏里。職場のミスコミュニケーションの改善をテーマにテンポよくストーリーが展開します。
マンガでイメージして楽しみながら、解説部分でじっくり手法を学べます。
『マンガでやさしくわかるNLP』の第2弾。
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Posted by ブクログ
【評価基準】
仕事や実生活に役に立ちそうか(Max6):6
読み物として面白いか(Max6):5
内容がまとまっており分かりやすいか(Max5):4
タイトルと内容が合っているか(Max4):4
客観的な内容であるか(Max4):3
【この本は何を目的とした本か】
NLPの手法をマンガで分かりやすく説明する。
「マンガでやさしくわかるNLP」が自分の中で好評だったのでこちらも読んでみた。
より実践的な内容になっている。
【この本を読んでの雑感】
前回に引き続き分かりやすい。
補足に頼るのではなくマンガの中で説明しようとしている意気込みも伝わって来た。
NLPを本格的に学んでみたくなった。
【本を読んでのメモ】
・組織内のトラブルの90%以上はミスコミュニケーションによって起こる。
∇話し手が言葉で物事を伝える際にミスコミュニケーションが起こる3大原因
【省略】
多くの情報が「省略」されて伝わる
【歪曲】
話し手のフィルタを通して「歪曲」される
【一般化】
思い込みにより事実を誤認する
∇受け手側のミスコミュニケーションが起こる要因
【空白の原則】
脳は「空白」(わからないこと)を埋めようとし、聞き手は自分の体験から空白を埋めて理解しようとする。
【焦点化の原則】
人は意識しているものしか情報が目につかない
∇ミスコミュニケーションを防ぐには
【質問をする】
「質問」が「詰問」にならないように注意する。
→責められたと感じると「逃げる」か「反発」されてしまう。
質問時に『決定権』を与え「安心安全欲求」を満たしてやる。
(決定権を委ねられると言葉を受け入れられやすくなる)
『プリフレーム』すると質問しやすくなる。
【プリフレーム】
本題に入る前に受け入れられやすい状態にすること。
どういった理由で質問するのかを、相手が受け入れたくなるような理由をつけて伝える。
→そして決定権を相手に渡す。
∇コミュニケーションに必要な正確さを取り戻す方法
【メタモデル】
上記の「省略」「歪曲」「一般化」を正確な情報に取り戻すため、下記の12パターンについて、
意識して質問してみると良い。
※やさしい表情とゆっくりした口調で質問することを心掛ける。
【省略】
1.不特定名詞
何が?誰が?誰に?どこへ?など具体的な内容が省略されている
質問例:「誰が?」「具体的に言うと?」
2.不特定動詞
動作がどのように行われたのかが省略されている
例:クライアントは私の話を聞いていない
質問例:「具体的に言うと?」「どのように?」
3.比較
比較対象が省略されている
質問例:何と比べて?
4.判断
評価や判断基準が省略されている
質問例:何を基準に?
5.名詞化
「誰が」「誰に対して」「何をやっているか?」が省略されている?
例:上司との人間関係に問題がある
質問例:上記の省略しているものに対し質問をする。
→何が発端でそう思うかを考えると解決策が見出しやすくなる
【歪曲】
6.X=Yになる表現
「美人(X)は冷たい(Y)」というように二つの言葉が同じ意味になるように誘導されている
質問例:どうしてXがYを意味するの?
7.前提
何らかの前提が示されていない
質問例:「どうしてそう思ったの?」
8.因果
ある原因が特定の結果を引き起こすと思い込んでいる
質問例:「どうして、それがそうなるの?」
9.憶測
他人の気持ちや考えを証拠も無いのに決めつけている
質問例:「どうしてそれが分かるの?」
【一般化】
10.可能性を表す特定の助動詞
話し手が限界を設定している(~できる・~できない などを断定している)
質問例:「何がそれを止めているの?」「もし、出来たとしたら?」
11.必要性を表す特定の助動詞
話し手が制約を設定している(~すべき・~すべきでないなどを断定している)
→「もし、そうでなければどうなるの?」「もし、そうしたらどうなるの?」
12.一切の例外を認めない表現
すべて~、みんな~、いつも、誰でも、絶対に など例外を除外してしまっている
→「みんな?」「いつも?」
∇スムーズなコミュニケーションに必要なもの
『ラポール』『ページング』『リーディング』
【ラポール】
信頼関係のこと。
【バックトラック】
ラポールを築く手段の一つ。
相手のいうことをおうむ返しに返して、YESを多く言ってもらうこと。
YESを多く返すと、無意識レベルで受け入れすくなる。
【ページング】
ラポールを築く手段の一つ。相手に合わせること。
(話し方のスピードやリズム。価値観、関心ごとなど)
【リーディング】
こちらのペースに対し相手も合わせてくれる状態のこと
∇ミルトンモデル
上記のメタモデルとは別のアプローチ。
催眠療法を元にしている。
【トランス状態】
無意識優位でメッセージが届きやすい状態。
一つのことに強く集中できる。
【連結語】
ラポールを築くのに役立つ
「現在起きていること」と「将来起きて欲しいこと」を接続語でつなげる。
前提の「現在起きていること」に対し心の中でYESと答えることで、後半の言葉を受け入れやすくなる。