あらすじ
平民育ちの娘が暴君な皇帝の補佐官に!?
幼い頃は母親とふたり、市井で貧しい暮らしを続けてきた紫那。その賢さを見込んだ大貴族の父親に引き取られてからは、大好きな母親と離れて、昂家の跡取り候補として姫君教育を受ける日々だ。
16歳になり、昂家の姫として初めて皇宮に登城した日。紫那は宴の席で得意の舞を披露するが、あろうことか、暴君と恐れられる皇帝・祐辰の前で大失敗をしてしまう! しかも、からかわれるように「後宮に入れ」と祐辰に言われた紫那は、立場も忘れてうっかり反発。勢いにまかせて紫那が知る市井の民の困窮ぶりを祐辰に訴えてしまい、我に返った紫那は厳しい処罰を覚悟する。
だが、皇帝に逆らった紫那を祐辰は責めず、それどころか自分の補佐官に任命。横暴なのに紫那の窮地を救ってくれたり、厳しい顔を見せるくせに紫那を甘く誘惑してきたり。祐辰の真意が見えない紫那は、戸惑いつつも心揺さぶられて…!?
優しい暴君とまっすぐな姫補佐官の、中華皇宮ラブファンタジー!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
母親のために貴族の父親の跡取りとして頑張る紫那となめられないように暴君のふりをしている皇帝祐辰。
最初は紫那が反発してましたけど、だんだん祐辰に惹かれていく様子がよく分かります。
祐辰は最初から紫那に惹かれていたみたいですけど、調査対象が対象だけになかなか認めづらいところですね。
流生と紫那が麻薬取引現場に行ったとき、流生の行動にえ?ってなって、もしかして彼ってあっち側の人間?って思っていたら、案の定黒。紫那の父は濡れ衣だったのかなぁって思ってたんですけど、黒だったのは残念。流生が実子と知ってて目をつぶっていたくらいかなって予想してたんですけど。
紫那も祐辰も真面目で、お互いに意識し出してからの方がよかったかな。