あらすじ
「反省しない」のではなく「反省できない」。それが凶悪犯罪者たちが収容される刑務所の実情だ。しかし、誰もが「更生不可能」と判断する彼らが、新たな気づきを得た時こそ、更生への意志は圧倒的に強くなる。その「気づき」を得るために有効なのは、犯罪者に「反省を求めない」「加害者視点の」教育である。数多くの累犯受刑者を「本当の反省」に導いた著者だから書けた、超実践的更生メソッド。
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匿名
いい子に育てると犯罪者になりま
毒親育ちなので、いい子に育てると〜と、こちらを読みました。購入前に試し読みで目次まで読めたので助かりました。私も私の子供も犯罪者にはならなかったけど、家庭環境と躾という暴言や暴力についてとても学びになりました。
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同氏の「反省させると犯罪者になります」を読み、納得できるところが多かったので本書も購入した。
これも良かった。
奈良少年刑務所、竹下先生の後輩だった。
Posted by ブクログ
凶悪犯罪者こそ更生します。岡本茂樹先生の著書。凶悪犯罪者、受刑者に上から目線でお説教して自己反省ばかりを強要しても何の解決にもならない。凶悪犯罪者、受刑者がなぜそのような犯罪を犯したのか、凶悪犯罪者、受刑者の気持ちに寄り添い、共感しなければ、真の更生はないことがわかりました。子供の教育、子育てにも応用できるお話であると思います。
Posted by ブクログ
犯罪者が辿って来た道を生育環境にまで迫ると、問題点は明らかになり、更生する事があるらしい。幾つかの事例を挙げつつ、美達大和氏の著書から読み取れる心の闇に迫ってもいる。普通なら避けて通りたい犯罪者の心に問い掛ける著者の慈悲心には感動すら覚える。
善人なをもて往生をとぐいはんや悪人をや、とはまさにこれか。本当に往生を遂げる人には、その辿って来た堕落と更生の経験が有ったのを親鸞は見知っていたのかも、などと考えてしまった。
Posted by ブクログ
このひとの書く本、前作もそうやったけど、すごく的を得ているなぁと思う。
表面的なことばを言わせるのは、犯罪者に限らず、やっぱりよくないのよ。ほんとうの意味での、「本音」を聞こうとしないと。
Posted by ブクログ
前作「反省させると犯罪者になります」の実践編として書かれた今作。
おやと思ったのが矯正保護の世界ではおなじみの格言「反省は一人でもできるが更生は一人ではできない」をつかまえて「反省も一人ではできない」との批判を加えている点。
「反省は一人でも~」の言葉にいう「反省」は筆者が前作で批判した上っ面の(本心からでない)反省であり、筆者の望むところとする「反省」はむしろ格言にいうところの「更生」に近いのではないか、とも考えられます。
ここで疑問が。筆者のいう「反省」は「更生」とどう/どれだけ違っているのか。さらには、筆者の望む「更生」と一般の人が考える「更生」には何か差異があるのか。
個人的に、岡本氏の考えるメソッドは更生保護のあり方として十分に「アリ」だとは思うのですが、筆者の指摘する通り大半の受刑者は本音を吐いたり反省する気がない現状があるのと、筆者自身がお亡くなりになってしまったことで、筆者の提唱する更生保護システムの実現にはまだ程遠いのかな、と思ってしまいます。