あらすじ
セラとルミナは2ヵ月歳差の異母兄妹。父の浮気で出来た息子・セラは神経質で、本妻の娘・ルミナはおおらか。父と2人の母たちに“仲良く”育てられた結果、15歳の少年と少女は、男と女になろうとしてしまう。関係の露見、別離、再会を経て、歪なキョーダイが迎えた“10年後”とは――。 大注目・のばらあいこ、渾身の近親恋愛!
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Posted by ブクログ
内容は重い・・・けど、儚げで綺麗
ドロドロしている、まではいかなくて、でも、澄んでいるとも言いがたい
濁っているからこそ、余計に、芯にある“それ”が読み手にはピュアに感じられる、そんな絵柄と、形が歪だからと言って、それが全部が全部、間違っているわけじゃない、と静かに厳かに、誰でもなしに自分を納得させるように語りかけてくる、テンポがいいストーリーだった
のばら先生を発掘し、傍で支え、育てている編集さんはホントに実力がある、と私は思う
次回作が楽しみな一方で、読むのを怖く感じてしまうのも本音
読み手にそう感じさせるってのは、やっぱり、実力派である証拠だろうか?
あ~、これは辛いね。
この二家族、めっちゃ複雑じゃん。この環境で育った二人、ルミナとセラ。一筋縄ではいかない感じがひしひしとします。ルミナ、学校で居場所なくなっちゃたし、色々としんどいですね。
Posted by ブクログ
のばらさんはBLしか読んだことがないのでふつう(?)の漫画はどんなもんかと思って、暫く迷っていたけど買ってしまった。
近親相姦ものということで若干迷いはあったけど、読んでみたらがちがちのエロ本みたいなものではなく、異母兄妹のお話。
父親がどうしようもなくて、母親もちょっと歪んでいる。
そういう元で育ったセラ(父はいなくて母と二人暮らし)とルミナ(父母と三人暮らし)は、自分たちが歪んでいることを自覚して、傷のなめあいみたいに関係を持ってしまう、けど、結局露見して離れ離れに。
その後、また再会して…てな具合。
近親相姦、って言葉自体が敬遠されがちなんだけど、この話は、たぶんのばらさんの画風も相まってさらさら読めてしまったし、私はどっちかというと二人に血のつながりがあろうと、互いでなくてはダメだと希求してしまうならつながればいい、幸せになってほしいと思った側だった。
漫画こそだけども。
すごくよかったのは、セラが、ルミナとの関係を持ったことが父親にばれた後に「こんなのを作ったことを後悔したらいいんだ!」と言い放ったシーン。
心にぐっときた。