あらすじ
他人の夢に潜る「夢見」能力をもつ高校生の壱。事故で母親を失い、悪夢に悩まされていた同級生の晶水も彼に助けられた一人。壱の祖母・千代が営む“ゆめみ屋”を、今日も夢に悩むお客が訪れる。夢の中で見知らぬ女性に恋する大学生、人を殺すよう命じられる高校生、犯罪現場を目撃する少女……。壱と晶水は、厄介な夢を解けるのか。青春ミステリー。
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Posted by ブクログ
あれ、櫛木理宇の新作でてると本屋で手に取ったら、ドリームダスト・モンスターズの二巻でした。
表紙のイラスト変わってるから気づかんかったよ。
さて、一巻どんな内容だったっけと思い出しつつ読んでいった。
バスケ部エースだったけど事故で膝を痛めた晶水と、その周りをうろつくチビ、壱。
壱の家計は夢見の能力を持ち、他人の夢に入ることができる。
そうそう、こんな話だった。
今回も全4話。
「モザイクかけら破片」
授業中の居眠りで晶水が見た夢は、ごく普通の幸せな家庭だが、突然に家が荒らされ、人が折り重なり倒れる凄惨な場面へと切り替わった。
この夢に入って壱が気づいたのは、夢に出てくる女の子は学校の美術教師だということだった。
「水に朱いろ」
小泉八雲の「茶碗の中」は、ある日茶碗の水に若い男の顔が映るようになる。それを飲んだ侍のもとに3人の従者が現れる。
夢見の依頼にきたのは、身の回りの水に見知らぬ女が映るという男だった。
「てのひらの卵」
壱が連れてきたのは毎晩同じ夢を見るという男子生徒。彼が見る夢は、庇の鳥の巣を取ろうとすると卵が零れ落ちる。
その卵の中にいたのは付加する前の鳥の子、その舌は人間の赤ん坊の腕だというもの。
「白い河、夜の船」
横断歩道で信号待ちしている二人。近くで貧血か倒れそうになる女子中学生を支えた晶水には、その子に見覚えがあった。中学3年の時に入ってきた新入生だ。
数日前、街には誘拐事件が起きた。後輩の夢に入った壱と晶水だったが、彼女の夢に引っかかるものがあった。
ホーンテッド・キャンパスは大学生活、ドリームダスト・モンスターズは高校生活のオカルトホラー。
最近だれ気味で話が進まないホーンテッド・キャンパスよりもこっちに期待。次巻に続く。