【感想・ネタバレ】オズのブリキの木樵りのレビュー

あらすじ

妖精の国オズのなかにあるウィンキーの国に、ある日ふらりとやってきた流れ者の少年ウート。この国の皇帝として静かに暮らしていたブリキの木樵りは、その少年に身の上話を語るうち、一大決心をして冒険の旅に出た。昔の恋人をさがし出して、結婚を申し込もうというのだ。お伴は、親友のかかしにウート。美しい虹の娘ポリクロームも、途中で仲間に加わった。数々の危険や苦難もなんのその、彼らの力を借りて木樵りは勇敢に旅を続けていく。果たして二人は結婚できるのか? ゆかいで、ちょっぴりこわい怪物たちが続々と登場するシリーズ第8弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

割と一直線めのロードトリップ的ストーリーはシンプルだけど、昔のエピソードが繋がる感じととポリクロームの軽やかな愛らしさ、ミセス・ユープのエピソードのちょっとした緊張感、もう一人のブリキ人間の出現とその過程で生み出された寄せ集め人間のホラー感、かかしと木こりのなんとなしに滲み出る性格の歪さが味わい深い。これまでシリーズを読んできていればとても楽しめる。

以下備忘的あらすじ。

暇を持て余すブリキの木こりとかかしのもとにウートが現れ、木こりの薄情さを非難して元恋人ニミー・エイミー探しの旅が始まる。

一行はルーンの国で大暴れし、ユープの城でミセス・ユープの魔法により動物に変えられるも脱出。ジンジャーの家で木こりが「わたしがニミー・エイミーをさがし出してウィンキーの国のお妃にしようなどとつまらん決心をしたばっかりにやっかいなことになっちまって。別に誰も責めるつもりはないが、わたしの頭の中にこんな考えを持ちこんだのはウートなんだよなあ」と愚痴るのは木こりらしくひどい発言だった。オズマとドロシーが合流してミセス・ユープの魔法を解いて、再びニミー・エイミー探しへ。

森でもう一人のブリキ人間ファイター大尉と出会う。彼もニミー・エイミーに惚れてブリキ化した経緯が判明。職人クー・クリップスから、二人の元の体を寄せ集めて作られた合成人間チョップファイトの存在も明かされる。

様々な障害を乗り越えてようやくニミー・エイミーの家に到着するも、彼女は既にチョップファイトと結婚済み。二人のブリキ男に対してはあまり関心を示さず、わりと哀れな結果に。

ポリクロームとの美しい別れのシーンで終わっても良かっただろうが、やはりオズマたちとの終幕となる。ギリキンに派遣されるファイター大尉はちょっと可哀想。

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2025年09月13日

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