あらすじ
寿司屋の娘・あさりは十の春に、いがぐり頭の転校生・海老蔵くんに恋をした! 男の魅力、それは刈り上げたうなじの美しさ。彼もあさりに惚れて告白をしたけれど……。そして月日は流れ、あさりもとっくにお年頃。海老蔵との距離がちょっと気になり始め……? あさりから、あさりの子・あゆ子、またその子供・さよりまで、抱腹絶倒の寿司ネタ3代記の表題作の他『お、お茶飲まない?』『冷たくしないでフルムーン』の2編を収録!
...続きを読む感情タグBEST3
変な意味で笑えた。
明治から昭和にかけての女三代の物語。
一人目の主人公のあさりは明治に産まれて小学生の時に転入してきたいがぐり頭の男の子を助けた時からの付き合いで、その男の子は当時あさりよりも小さくて転入生で東北なまりの言葉を話してたし、両親が亡くなってて親戚の家に引き取られていてクラス仲間からは「貧乏」や「へんな言葉」等と石をぶつけられたりしていてちょっと不憫で泣けそうな冒頭だったけど、でも主人公のあさりが寿司屋の一人娘で勝ち気で弱い者を放ってはおけない性格でそれからは彼のことを気にかけるようになり、自宅の寿司屋に連れて行きそのまま父親に弟子入りしたという感じ。
彼は出会って直ぐに(小学生の時に)あさりにプロポーズしてたし、読んでいて「どうかこの2人、結婚しますように…」って思っていたらやはり両片思いで10年間も無駄にしていたが彼の方がずっと惚れていたから読んでいて良かった~と思いました。
そんな感じであさりの娘、そして、孫娘までもあさりと同じ運命をたどるので読んでいて気持ちよかったです。
一途な恋愛だったので好きでした。