【感想・ネタバレ】やがて魔剱のアリスベルIII 熾る不死鳥のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

クサくて、うまいというべきか。
ここぞのという時に、赤松氏の小説は本当に面白くなっている気がします。
つまらないところはほんとつまらない時もありますが……(それはしょうがない
というか、そのつまらないところは好みの問題もありますため、一概につまらないとは言えないとは思います。
日常系が好きな人は好きですし、そういうのが嫌いな人はだらけを感じてしまうようなそんなのです。
自分も刀として、認識する部分ちょっと興奮しました。

さて、ある種プロローグの終わりというか、最初の物語が終わったというべきか、当初の目的は達成されたというべきか。
アリスベル自身の物語は終わりました。
あとは未来に帰れば……といったところで幕引き。
そこに緋弾が現れて、今後どうなるんだろうかという物語でした。

アリスベルの特徴としては、別視点(敵や見方の視点)になります。このこと自体はいいのですが、少しというかかなりというか、一部説明口調過ぎるなぁとアリスベルシリーズを通して思います。
主人公だけでならともかくとして、全員がそんな感じになっているのはちょっとした恐怖かもしれません。たぶんちょこっと言葉をいじれば、違和感ないと思われるのですが、そこまで気が回らなかったのかなぁと。
アリアに比べてそういうのが目立つ気がします。
特に187Pのぬえの部分がなんていうのか、言葉が足りないのか、言葉が多いのかわからないのですが、祈に対する部分がちょっと『うーん?』と。
まぁ、そういうところも好みの問題なのかなぁとは
実際には、思っております。

さて今回物語の最後には、アリアが来襲してくるわけですが……。
正直物語と物語と絡み自体は面白いのですが、
そういうのは外伝などでやるべくして、
別の作品でやるべきものじゃないのかなぁとか思います。

というのも、スター・システムでしたっけ。
あれを超えるぐらいに酷似しているのがアリスベルだからです。
世界観はアリア、登場するキャラクターの個性もどこかアリアで
見たことのあるキャラクターと、能力。
細かくみれば違うのですが、アリアの世界観というのであれば、外伝といったほうが読者的には近いのです。
外伝といえば、緋弾のアリアAA、アクセル・ワールド/デュラルマギサ・ガーデン。そういう形であれば、そうは思わなかったと思います。
だって、世界観が同じなら……ねぇ?

225Pにある 時間遡行による時差ボケ。
ここはアリア15巻のシーンをちょっと思い出すね。
その場面を体感させるためにやっているのか、たまたま近い状況であったのかは……わかりません。

世界観の本編でもある緋弾のアリアでも、静刃が最新刊で出てきていますが、あの場合は過去の静刃となるのでしょうかね?
実際、どうしてそのようなことになったのかは、今後明かされるのでしょうが……このアリスベルって作品は本来であれば、アリアが終わった段階で始まっていれば楽しめたのではないではないだろうかとも思います。

出る時代がはやすぎたと正直なところ、思います。

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2013年10月11日

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