あらすじ
友達とどこか違うと感じている岬。クラスで浮いている楡。中3の2人は席替えがきっかけで、急速に仲良くなっていく。春、同じ高校に進学した岬と楡は、フラットハウスに一緒に住むことに。そんな2人の前に、楡の幼なじみ・日帆が現れて…。3人の関係が動き始める!! 【同時収録】いくえみさんちの白い犬 番外編
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クラスメートの他愛もない話を聞いている時。クラスメートのコイバナを聞いている時。修学旅行の女子部屋で誰かと誰かが揉める時。
例えばそんな瞬間に、「周りと馴染めない」とか、「どうでもいい」とか、思ったことはありませんか?
いくえみ綾の描くマンガは、「本音と建前」で言う所の「建前」の部分の描写が繊細で見入ってしまいます。
この『太陽が見ている(かもしれないから)』は、実写ドラマ化で大人気の『あなたのことはそれほど』と同様に、人の心は複雑に揺れ動き、人間関係に対して繊細に反応することを丁寧に描いています。
このマンガの中心にいる楡(にれ)は、少しミステリアスで他人を拒絶するような態度を取りますが、物語が進んでいくと彼の取る行動も理解できます。とにかく彼のビジュアルや言動が、痛々しくも美しいです。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
全巻読破。
大好きないくえみさんの作品。
めちゃくちゃよかった〜…
楡と岬が幸せになれて良かった。
2人の安堵する表情でめちゃくちゃ泣いた。
よかった、よかった。
いくえみ綾さんの作品が好きで一時期買い集めていました。
この作品も大好きになりました。
遠回りしても、一番大事なものに気づいてよかったなぁ…!
独特の世界観
絵の深み、言葉のセンスや雰囲気が全てこの作者さんにしか出せないものだなと強く思いました。少し読んだだけであっという間ににお話に引き込まれました。
匿名
主人公が自分は私生児というのもサラッと語り流すのが作者さんぽいのかもしれない。始めに私生児、複雑な主人公とされると、余計に感情移入出来ないから。高校生で一緒に住むのはトラブル起きるんじゃ?と思ったら本当に起きた。
自分としては、すごい恵まれるとか、由緒正しいとかの設定よりは、読みたくなる作品でした。
匿名
ディープ
人間の悪い所も良いところも本当に器用に丁寧に描いてくれている漫画だと思う。いい子であるのは楽だけど自分らしく生きたいよね。
匿名
1
深山岬は仲のいい女の子がクラスにいるながらも彼女たちとの関係にどこか違和感を持っている女の子。
クラスの男子である飯島が岬のことが好きだと思うとキャッキャと伝えてくるが実はもうすでに告白されたものの雰囲気がよくなかったためその場から逃走してそれっきりだった。
岬のクラスには廣瀬という同級生の男子がいるのだがあまりみんなとかかわろうとしないため岬は彼がどんな人なのか知らなかった。
新学期になってもそういう状態の廣瀬を周りはなんとなく冷たい目で見ていた。
というのも廣瀬の父親はいわゆるあくどい金融業で同じ学校の生徒が彼の父親から金を借りたことでいろいろあり上級生にぼこられていたのだった。
そんな廣瀬と席替えをきっかけに話すようになった岬はやがて彼と同じ高校に進学する。
登場人物たちの心理描写が絶妙なのが、いくえみ先生の漫画。今作も現実にはあまり無い設定の中で、ドロドロな人間関係を描かれています。
Posted by ブクログ
高校生が二人で同じ家に住むところとか、すっごくワクワクした!思春期特有のもやもや感とかもリアルで、一緒にもやもやしてしまった… どんどん雲行きが怪しくなっていくけど、みんな幸せになって欲しい…