あらすじ
幸せに過ごしているように見えた岬と飯島のカップル。だが、まだ楡に想いが残っている岬は、自分の本当の心と向き合い、飯島との別れを決心する。楡と日帆は、そんな岬を心配するが…!? 【同時収録】潔く柔く 特別番外編/〆切その後エッセイ
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クラスメートの他愛もない話を聞いている時。クラスメートのコイバナを聞いている時。修学旅行の女子部屋で誰かと誰かが揉める時。
例えばそんな瞬間に、「周りと馴染めない」とか、「どうでもいい」とか、思ったことはありませんか?
いくえみ綾の描くマンガは、「本音と建前」で言う所の「建前」の部分の描写が繊細で見入ってしまいます。
この『太陽が見ている(かもしれないから)』は、実写ドラマ化で大人気の『あなたのことはそれほど』と同様に、人の心は複雑に揺れ動き、人間関係に対して繊細に反応することを丁寧に描いています。
このマンガの中心にいる楡(にれ)は、少しミステリアスで他人を拒絶するような態度を取りますが、物語が進んでいくと彼の取る行動も理解できます。とにかく彼のビジュアルや言動が、痛々しくも美しいです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
飯島がいいやつ。ほんとにほんとにいいやつ。楡に別れた事を報告したときの、席変えてくれよって頼んだよなってやつ、深山の隣に行きたくて代わってもらえばよかったってやつ、切なくて苦しかった。岬たちが別れたのを聞いた日帆と楡。日帆はまた岬が楡のもとに戻ってくるって思ってるよね、心の奥底で絶対。楡は無意識なのか、やっぱり岬の存在が大きくなってきてるよね。マフラー要るって言ったのも、出てくれないのに電話かけ続けるのも。楡の抜け殻なんていらないよの展開やばかった。日帆のお母さんが亡くなった時の岬と楡の会話がなんかお互い言葉にしなくてもわかってる感が。