【感想・ネタバレ】細川忠興 ギリギリの決断を重ねた戦国武将のレビュー

あらすじ

戦国時代きっての文化人大名・細川幽斎の長子であり、信長・秀吉・家康という天下取りの主役三人に仕え、肥後熊本藩54万石の礎を築いた細川忠興。文武両道の名将ながら、賤ケ岳七本槍のような華麗な武功談もなく、文化人としても父親の陰に隠れがちである。しかし、本能寺の変や関ヶ原の合戦といった重大な転機に誤ることなく進退し、ついに細川家を磐石たらしめた器量にはなみなみならぬものがあるといえる。本能寺の変では、妻の玉子(細川ガラシャ)が明智光秀の娘であるにもかかわらず、かえって愛妻を幽閉して秀吉に従った。関ヶ原の合戦では、玉子が西軍の人質になる前に自害、さらに戦後は二人の息子が細川家を去るという悲劇に見舞われる。武功を重ね、千利休の高弟でもあった男は、妻や子を失うという犠牲を払いながら、厳しい現実のなかを生き抜いたのである。乱世から太平の世へと激変する時代背景を描きながら、細川忠興の生涯をたどった評伝小説。

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Posted by ブクログ

玉の尻に敷かれる忠興/悠々閑々幽斎さん/本流…癇癪持ちで特に玉子のことになると暴走する忠興に思わず笑いました。晩年はしんどかったろうなあ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

細川忠興の人生を一冊に俯瞰した読み易い歴史小説。忠興の性格が丸すぎるきらいはある(恐らく著者の性格が忠興に比べて穏やかなせいだと思う)が、わかりやすくまとまっていると思う。歴史資料になるべく即して、ごく真面目に書かれてあるな、という印象。

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2016年06月14日

Posted by ブクログ

激しい性格だったようでその関係で色々と逸話を残してくれている忠興さんの本。浜野さんがどう描くか非常に興味深かったのですが、可愛かったです。本能寺、関ヶ原、戦後となるほどギリギリの決断を重ねてきた人なんだとこの本を読んで改めて気付かされました。苦労人だったんだ…玉子の最期、その事実に涙する家族には好感が持てました。関ヶ原前のこの場面はわかっていてもホロリときますよね。ソフトな忠興、と言えば良いのでしょうか、忠興入門(?)にはちょうど良いかと。…色々と刺激の強い御仁ですからね。

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2009年10月25日

Posted by ブクログ

やっぱり幽斎の子というだけのイメージしかないのですが。
父の血をしっかり受け継いだ人物として描かれています。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

授業でやってて、よく知らなくてそれで読んでみた。
父藤孝は公家との交流を大事にしたり、忠興は茶をたしなんだり、結構興味深い家だなーと思った。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

サブタイトルのつけかたが毎度毎度スゴいんですが・・・・PHP。
細川忠興といえば、超愛妻家で有名です。何せ歴史スキでもない友人が「細川ガラシャの旦那さんってさ・・・・奥さん見てただけの家来を切り殺してた人だよね」と言ってたくらいです。その友人は学習まんがで知ったらしいですが、なんだろその学習まんが。
忠興の正室といえば細川ガラシャ、ですが私は本名の明智玉子の呼び方のがスキです。高潔で情の細かいお人柄が好きで、私の好きな戦国時代の奥さんトップ3に入ってます。

それにしても武将としても有能だわ手先も器用だわで多才すぎるよ細川親子。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

細川忠興の生涯を綴った文庫本。
内容的には可もなく不可もなくといったところかな。
ただ先を見る目は確かな者があり、さすが幽斎の血を引くだけのことはある。

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2009年10月16日

Posted by ブクログ

上品な父のもとで文武両道に育ちながら、どこか狂犬めいている細川忠興‥(笑) 玉との夫婦愛&夫婦喧嘩がとても好き。

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2009年10月18日

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